ハリウッドの大手タレントエージェンシー、クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CCA)の過半数の株が、フランスのビリオネア、フランソワアンリ・ピノーの投資会社アルテミスによって買収された。

彼らが買い取ったのは、それまで投資会社TPGが所有していたもの。

アルテミスは、グッチやサンローラン、バレンシアガなどラグジュリーブランドを抱えるケリング、オークションハウスのクリスティーズ、高級ワインのシャトー・ラトゥールなどを傘下に持つ。

ケリングはカンヌ映画祭の大手スポンサーで、ピノーの妻は女優のサルマ・ハエックと、すでに映画界とのつながりはあったが、CCAの主要なオーナーになったことで、今後ヨーロッパでの活動が積極化することが予想される。

文=猿渡由紀