レアル・ソシエダでのシーズン開幕を前に電撃引退を発表した元スペイン代表MFダビド・シルバが、手術の成功を報告した。

バレンシアの下部組織で育ったダビド・シルバは、ファーストチーム昇格後、エイバル、セルタへのレンタル移籍を経験。その後復帰したバレンシアで頭角を表すと、公式戦168試合に出場し32ゴール36アシストを記録した。

2010年7月にマンチェスター・シティへと完全移籍すると、チームの中心選手としてプレミアリーグで4度、FAカップで2度、EFLカップで5度の優勝を経験。公式戦436試合に出場し77ゴール140アシストを記録。ソシエダでは93試合で7ゴール18アシストを記録していた。

スペイン代表としても125試合で35ゴールを記録。2010年の南アフリカワールドカップ、2008年、2012年のユーロ連覇を経験していたが、今シーズンの開幕前に左ヒザに違和感が。検査の結果、前十字じん帯の損傷が見つかり、現役引退を決断した。

開幕前の突然の出来事は大きな驚きを与え、ソシエダのファンのみならずサッカー界が悲しむことに。良い関係を築いていた日本代表MF久保建英も反応した中、その久保はシルバが居なくなった事に奮起したのか、今季は開幕から大暴れ。4試合で3ゴール1アシストを記録している。

引退したダビド・シルバは、8日に自身のSNSを更新。病院のベッドでサムズアップする姿を投稿し「手術、回復」と綴っていた。

ケガからおよそ2カ月。もうピッチに立つことはないが、どうやら無事に手術を終えて、今後はリハビリに時間を費やす事になる。

なお、スペイン『ムンド・デポルティボ』によれば、引退したもののダビド・シルバソシエダに残る見込みとのこと。ロシア代表MFアルセン・ザハリャンを指導することになるようだ。