田牧そら主演のドラマ「カメラ、はじめてもいいですか?」(毎週月曜夜10:30-11:00、BS松竹東急)の第10話が9月4日に放送された。ミト(田牧そら)とチサト(手島実優)が写真撮影に出かけた先で、ミトがチサトのカメラのデータを何気なく見ていると、とあるツーショットを見つけてしまう――。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】鼻に生クリームがついてしまった可愛らしい田牧そら“ミト”

■「カメラ、はじめてもいいですか?」とは

同作は、2019年より「月刊ヤングキングアワーズ」(少年画報社)にて連載中の同名漫画を実写化した、BS松竹東急オリジナルドラマ。根暗で猫背、自分が好きじゃない女子高生が、隣室の女性にカメラを教わることで新しい世界が開け、周りとともに成長する姿を描く。

カメラに惹かれていく女子高生、池田ミト役を若手女優の田牧そらが、ミトの隣室に住むカメラマンの女性、綿矢チサト役を手島実優が、ミトの同級生で“カメラオタク”の2人、音海モア役と毒島リン子役を村山優香と中村守里が担当する。

そして、ミトの地元にあるカメラ店「ヤエガシカメラ」の店員で、チサトがカメラを始めるきっかけを与えた八重樫ナギ役には根矢涼香、ミトの母親でチサトの写真を扱う雑誌の編集長の藤野恭子役には山田キヌヲ、ミトの父親・池田聡役には斉藤陽一郎が脇を固める。

■写真集をきっかけにミトと藤野の関係が明らかに…

ミトはチサトと写真撮影に出かけた先で、チサトの持つカメラに映る自分の母親、藤野とのツーショットを見て呆然としていた。チサトと自分の母親が一緒に映っていることに混乱したミトは、チサトが戻って来ても「体調が悪くなっちゃって…」とその場を足早に立ち去る。

状況がつかめないチサトはただその姿を見つめることしかできない。ミトは自宅に戻り、幼き自分と母親の藤野が一緒に映る写真を見て「何で…」と呟く。

一方、チサトのスマホに藤野からの着信が入る。チサトが撮影したいモデルが自分の娘であるミトだと知った藤野は、理由を話したうえでチサトに“自分が写真集の担当から身を引く”と伝える。

藤野の話を聞いたチサトは、「ミトちゃんがお母さんと離れて暮らしていることは本人から聞きました」「ミトちゃんは会いたいんだと思います」と口を開いた。そしてチサトは自分のデビュー作のモデルをミトに、編集者を尊敬する藤野にお願いしたいと懇願。藤野は「ありがとう。あの子にこんな友達がいるんだって知れただけで嬉しかった」とお礼を言ったものの、「私、あの子には会わない。そう決めた」と悲しそうな表情でその場を立ち去っていった。

■ミトとチサトと藤野、それぞれの交差する想い…

一方のミトは自宅でチサトに“この前のモデルの件ですが、よく考えたらやっぱり難しいです”とメッセージを入力していた。ちょうどその時、ミトの家にチサトがプリンを持ってやって来る。

チサトはなにか言いたげなミトに写真集の話を断ったことを伝え、「信じらんないよね、こんな偶然…」「写真集のことはもう忘れて大丈夫だから」「私が考えて、自分で決めたことだから。何も気にしないで」と続けた。

それを聞いたミトが涙を流す姿を見て、チサトは元気づけようとプリンを食べさせる。するとミトはそのまま泣き崩れ、「ごめんなさい」と謝罪。チサトは「何があっても傍にいるからね」と優しく伝えた。

ミトはチサトが帰宅した後、父と母と3人で過ごした楽しい時間を思い出していた。時を同じくして、ミトの父親・池田が自宅でカメラの手入れをしていたところ、元妻の藤野から着信が入る。藤野はミトに会ったことを伝えたうえで「私、ひどいことしちゃったかも」と泣きながら伝えるのだった。

■チサトの写真集への想いを知ったミトが向かった先は…

その後、ミトたちの行きつけの店「ヤエガシカメラ」で写真を撮り合う同級生のモアとリン子、そしてミトに、店員のナギは“チサトが初の写真集を発売することになった”と伝える。まだ解禁前の情報に驚き歓喜するモアとリン子をよそに、事情を知っているミトはどこか浮かない様子。ナギは「どんどん活躍の場を広げるね」「撮りたいものを撮れるって喜んでた」と、チサトの写真集に懸ける思いを3人に伝える。

場面が変わり、ミトは意を決して藤野の勤める出版社へ訪れる。そして2人が対峙したところで第10話は終了。ネット上では「この親子関係、もどかしい…続きが気になる」「ミトは何を言いに来たんだろう」「次話で親子として和解してほしい」などのコメントが寄せられていた。

次回予告では喫茶店で藤野が涙を流すシーンが描かれているため、お互いに腹を割って話し合う展開になるのかもしれない。第11話は、9月11日(月)夜10時30分より放送される。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

「カメラ、はじめてもいいですか?」第10話より/※提供画像