4人組アイドルグループ・わーすたが、先月30日にニューシングル『メロメロ!ラヴロック』をリリース。インタビュー後半は、シングルカップリング曲について、またその歌詞の内容からメンバーの愉快なキャラクタートークが始まり……。

★表題曲『メロメロ!ラヴロック』やこの夏のフェスイベント出演について語ったインタビュー前半
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--新曲『メロメロ!ラヴロック』はこれまでのわーすた楽曲の中ではわりと異質だと前回話しましたが、カップリング曲『セラセラヴィ。』はさらに異質な楽曲なのかも……。

廣川奈々聖「最初聴いたとき、ちょっとピチカートファイブさんみたいな、オシャレ可愛いフレンチテイストなポップスという印象でした。いろんな要素がある楽曲だなと思っていて、歌ではありつつ、ちょっと喋ってる感じもあり、これはわーすたではやったことはないなと思ったので、オシャレ可愛く仕上がったら正解なのかなと思ってレコーディングに臨みました」

--世界観も表題曲『メロメロ!ラヴロック』とは随分違う。

奈々聖「音楽系のアーティストさんがこれを歌うのは“あるな”と思ったんですけど、アイドルがこの曲を表現するとなると、どんな表現方法があるんだろう、振り付けはどうなるんだろうとか、自分の中でイメージしようとしたんですけど、なかなか想像がつかなくて、今回振りを入れていただいて、すごくアンニュイで大人可愛いオシャレなわーすたに仕上がっていて、自分たちでも今まで見たことがない、わーすたになってて新鮮でした」

--楽曲派のアイドルファンも好きそうな?

奈々聖「そうですね。ラジオとかでパッと流れていてほしいです。“この曲なんだろう?”って気になってもらえそうな一曲です」

三品瑠香「結構好きなんですよ、こういう音楽が。一人で歌うのはわりとこういう曲が多いです。ライブになると盛り上がれる曲が好きなんですけど、一人で家で聴いたり口ずさんだりする場合はこういう曲が多いです。ただ、自分たちの持ち歌となると、それとはまた表現の仕方が違うので、探りながら歌っている感じがあります」

松田美里「すごく可愛い曲! 歌詞が可愛くて、私も普段聴く曲はガンガンなアップテンポより、寝る前にじっくり聴けるような曲が好きで……」

--そういうテイストの『空とサカナ』も好きだと以前語ってましたよね。

美里「はい、好きと言ってました。歌のニュアンスを楽しめたりだとか、後ろの音とボーカルがいい感じにリンクして、一つ一つの音を楽しめる曲が好きなので、この曲もメンバーそれぞれの歌い方だったり、“あ、そこの言葉の発音が好き”とか“語尾そうするんだ”みたいな、ちょっとドキッとする感じとかいろんな発見があって、“こういう歌い方できるんだ、すご!”などシンプルに楽しめて。聴いてるだけでも楽しい。歌詞が面白くて、自分の性格的にもあまのじゃくな部分があるんですよ」

--そうなんだ。ちょっと意外です。

美里「だから歌詞と自分をちょっと重ねられたりだとか。“△の上に○を置いちゃう悪いクセも”とか、本当はこっちが正解だろうけど、こっち置きたいから、みたいな。なんかそういうのが許されちゃうような……」

--可愛いわがまま(笑)。

美里「“許してくれるかも、いいよね。そういう日があっても”って思えるような。ちょっと甘やかせてもらえる気持ちになるので、いい曲だなと思って」

奈々聖「私、仕事以外だと結構だらしないので、この曲が味方してくれています。“いいよね、そうだよね”って。“いいよね、別に、これくらい”って思える曲ができて良かったです(笑)。メンタルケアで。本当にだらしないから(笑)、はい」

小玉梨々華応援ソングは私たちも結構歌ってきたけど、“なんにもできなくてもそのままでいいよ”“やる気がなくてもそういう日もあるよ”と寄り添う曲はなかったので、“頑張れ!”じゃなくて“そのままでいいよ”という優しさのある曲を歌えるのは嬉しいですね」

--ちょっと今どきの応援ソングっぽいのかも。

瑠香「寄り添ってくれるというか、自分のことを肯定してくれる」

梨々華「言葉はマイナスなのに許してくれてる感じがいいなと思います」

--“頑張れ!頑張れ!”の応援ソングはちょっとしんどいと感じる人も。

梨々華「あるかもしれない」

瑠香「ありますね、それは」

--もう一曲『星の降らないタイムライン』は、多彩な楽曲を見せる今回のシングルで、この曲は可愛い楽曲で一番アイドルっぽいのかも。

奈々聖「確かに、一番アイドルっぽいかもしれないです」

美里「歌詞に気持ちを乗せやすいな。3曲ともなんですけど、人に“頑張れ!”とか言葉をあげるというよりは、自分のことを喋ってるみたいな。この曲はドラマ、物語を観ている感じで聴ける曲なので、ナチュラルに感情を乗せて気持ちよく歌えます」

梨々華「私も感情を乗せやすい楽曲だと思います。せつなさと強さがあり、すごくいい曲で歌詞もすっと入ってきます。Aメロとか特に、細かく歌割されているのではなく、一人一人の歌をじっくり聴かせる、語りかけられている気持ちにもなれて、それぞれの声の良さが出てるなと思うし、そのことで世界観がしっかり出ているのがいいなと思います」

瑠香「この曲は、自分の中の葛藤が表れていて、一人で考え込んだときに寄り添ってくれる言葉だなと思います。自分もなかなか素直になれないことが多いので……」

--瑠香さんもあまのじゃくっぽい?

瑠香「そうかもしれない(笑)。結構、自分にも素直になれないし、自信を持って見せるわけでもないし、一人で考え込む時間も多いので、この気持ちはわかるなと思います」

--美里さんも「あまのじゃくなのかな」という話があったけど、梨々華さんは?

梨々華「あまのじゃくって何?」

奈々聖「(笑)わからない? りんかはそんなことないと思うよ(笑)」

瑠香「自分の思いと反対のことをしちゃうような」

奈々聖「人が言ったことに対して“いいかも”と思っても“そうでもないよね”みたいに言ってみたり……」

--梨々華さんは素直な感じなのかも。

奈々聖「自分は頑固者だって思って生きてきたから、“あえて頑固になりたくない”という頑固さがあって、だから人の意見を受け入れる態勢はあるから、頑固とあまのじゃくはまた違うと思うけど、頑固さは減らして生きているつもりです。人の意見も受け入れたり」

--自分で頑固だとわかっているから、周りにそう思わせないように……。

奈々聖「自分の嫌いなところを減らしたいと思ってるのかもしれない。親にずっと言われ続けてきて、それが嫌だったから」

--グループ活動をしていく上で、自分の意見が一番合ってると思っても、ほかの人の意見も受け入れたり……。

奈々聖「そうですね。でも自分の意見を押し殺すというのもちょっと違って、自分のこだわりとみんなの意見とのバランスは大事かなと思います」

--4人のキャラクター、いい感じのバランスのような気がします。この取材日の翌々日にはわーすたの生バンドライブを控えていますが、大きなライブが近づくと緊張してくると語っていた美里さん、最近はどうですか?

奈々聖「生誕ライブの前はやばかったですよ」

--生誕ライブは美里さん一人でのライブ?

奈々聖「いえ、美里がセットリストを考えて、美里が主役のライブではありますが、4人で出演しました」

--以前、ライブ直前に「1曲目はどの曲だっけ?」と言ってたこともあると聞きましたが。

奈々聖「あ、それは今もあります(笑)」

--自身の生誕ライブでも?

奈々聖「美里、次はこれだよ”って、みんなで美里に曲順や歌詞を教えてるって……さすがに、それはなかったですけど(笑)」

(一同爆笑)

美里「昨日バンドライブのリハーサルがあったんですけど、頭の歌詞を忘れて、みんなに聞きました」

--(笑)。それは初披露の新曲?

美里「さあ、どうでしょう?」

瑠香「(コソッと)何回も歌ってきている曲」

奈々聖「美里の歌い出しで曲が始まる」

瑠香「さっき好きと言ってたけど(笑)」

奈々聖「横で見てて、(歌い出し)ためるなぁって思ってたら、『すみません、歌詞忘れました』って(笑)」

--ベテランの歌手で、ライブで歌うとき、オリジナルと差別化しようと、思いっきりためてからの早口で歌ったりする人っています。

奈々聖「そう、すごい大物感だな、メンタル強いな、リハでこんなにためてくるなんて……と思ってたら、そしたら(笑)」

美里「そろそろ直したいですね。恥ずかしいな」

--今年も早いもので2/3が過ぎましたが、今年中にやっておきたいことなどはありますか? 最後にリーダーから。

奈々聖「今回の生バンドライブが自分たちにとって節目になるのかなという感覚があって、夏フェスでも一つ一つのライブを大切に、いい状態でのパフォーマンスがずっとできているなと思っていて……。もし誰かが調子悪くても、それを3人がカバーできる態勢が整っていて、そういう状態のグループになれていることをすごく感じています。夏のライブラッシュからこれから少し落ち着きますが、わーすたらしさ、私たちがみんなに届けられるものを精一杯磨いていきたいなと思いますし、秋も楽しいことがいっぱい予定されています。個人的には沖縄が楽しみ! 10月に沖縄でワンマンライブがあるんです。そう言ってるうちに来年の9周年ライブの準備も始まると思うし、年内いっぱいもまだまだみなさんを楽しませ続けたいと思っているので、まだまだ新しいファンを増やすつもりでいっぱいなので、頑張ります!」

わーすた(The World Standard)

世界に照準を合わせて活動しているデジタルネイティブ世代アイ­ドルで、SNSとリアルアイドル活動を通じて世界にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを­発信していくグループとして2015年に結成。2016年、1stアルバム『The World Standard』でメジャーデビュー。2022年から現在の4人体制で活動中。

廣川奈々聖(ひろかわ ななせ1999年5月12日生まれ、福岡県出身

松田美里(まつだ みり)1999年8月2日生まれ、広島県出身

小玉梨々華こだま りりか)2000年10月1日生まれ、北海道出身

三品瑠香(みしな るか)2001年3月17日生まれ、愛知県出身

わーすた(WASUTA)「セラセラヴィ。」Dance Video

わーすた(WASUTA)「星の降らないタイムライン」Dance Video

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