同便の運航に携わっていた方々の苦労が偲ばれます。

デルタ航空の鬼の原状復帰力で数時間後には再び

アメリカのデルタ航空アトランタバルセロナ行きの便で2023年9月1日、パイロットが管制官に対し「バイオハザードの問題が発生した」と伝え、アトランタに引き返すアクシデントが発生しました。この原因は、乗客の排泄物です。

CNNなど海外メディアによると、この便は336人を乗せバルセロナへ飛びだったものの、機内でずっと下痢をしていた乗客がいたことから引き返しを実施。SNSでは、このときのフライトに搭乗していた乗客と見られるユーザーが、排泄物が通路に落ちている機内の凄惨な光景を投稿しています。

担当機は、同社の新鋭機であるエアバスA350-900「N570DZ」。まだ導入7年しか経過していない機体です。アトランタへ着陸後は、スタッフによる機内の清掃作業やメンテナンスをうけ、数時間後にバルセロナに出発。このとき機内は「徹底的に清掃」されたそうで、インターネット上では、不測の”被害”からわずかな時間で、キレイに機内を回復させた同社のスタッフを称える声も見られます。

なお、航空機追跡サイト「フライトレーダー」によると、この機はアクシデント後もアトランタバルセロナ線のほか、フランス・パリ線などに投入されています。

デルタ航空のA350-900(乗りものニュース編集部撮影)。