山本は自身2度目となるノーヒットノーランを達成した(C)ORIX Buffaloes

 オリックス山本由伸投手は9月9日ロッテ戦(ZOZOマリン)に先発。9回を投げ無安打無失点、102球、8奪三振の快投で昨年6月18日の西武戦(ベルーナD)以来、自身2年連続2度目となるノーヒットノーランを達成した。同記録はプロ野球史上88人目、通算100度目と節目の快挙ともなった。

【動画】山本は最後の打者、藤岡を二ゴロに打ち取り、自身2度目となるノーヒットノーランを達成した

 山本は初回、先頭の荻野貴司を投ゴロに抑えるとこの回はわずか7球で三者凡退に抑えるなど、テンポの良い投球で波に乗る。2回もわずか8球でロッテ打線を封じ、次々と打者を打ち取っていく。

 球威ある直球にフォークやカーブなどの変化球の制球もさえ、ストライク先行の投球でつけ入るスキを与えない。

 6回先頭の安田尚憲に初めての四球を与えるが続く田村龍弘を中飛に打ち取り、続く藤原恭大も二ゴロ、荻野を中飛に打ち取るなど危なげないピッチングを披露。

 そんな好投を続けるエースを打線も援護する。4回には杉本裕太郎の先制3ランが飛び出し、ロッテを突き放す。8回にも森友哉の犠飛で1点を追加と、エースの〝独り旅〟をしっかりバックアップする。

 大歓声の中、向かった9回裏のマウンドは二死走者なしから荻野に死球を与える場面もあったが、二死一塁で迎えた藤岡裕大を二ゴロに打ち取りゲームセット。自身2度目、鮮やかなノーヒットノーランには敵地ながら多くのファンから拍手が降り注いだ。

 また今オフのポスティングによるメジャー移籍が有力視される山本をめぐっては、登板のたびにメジャー各球団が視察に訪れていることも知られている。この日は今季地区最下位にあえぐヤンキースブライアン・キャッシュマンGMが異例の直接視察を敢行。ほかにも複数球団スカウトが熱視線を向ける中、〝満点快投〟を見せたとあって、この優れたパフォーマンスにはSNS上でもファンの間から「なんという一人見本市!」「契約成立間違いなしですね」と来季からのメジャー挑戦を後押しする声も。

 山本はこれでハーラートップの14勝目をマーク。国内では敵なしの無双状態が続きそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「なんという、一人見本市!」自身2度目となるノーヒットノーラン達成の山本由伸 ヤンキースGM含めメジャースカウト集結試合で快挙達成にファンからも感嘆の声