日本の国土面積の約1.6倍の広さを持つマダガスカル島は、他の大陸と孤立した状態が長年続いていたことから独自の生態系が築かれてきた。
そのため、他では見られない珍しい生き物がたくさん暮らしている。サルの仲間、霊長類の「シファカ」もその1種だ。
シファカは木の上で暮らすよう適応しているが、たまに地上も移動する。
横に跳ねるように移動するのだが、その動きはとても機敏でありながらユーモラスで、まるで忍者のようにも見える。
マダガスカル島固有種の、インドリ科シファカ属は、大きく分けて、カンムリシファカ(Propithecus diadema)とベローシファカ(Propithecus verreauxi)の2種に分類されているが、それぞれが体色に顕著な変異があるため、分類の見直しが行われているところだ。
ここではベローシファカ(もしくはその亜種)について見ていこう。
ベローシファカは通常はマダガスカル島の西海岸沿いのより乾燥した地域に分布しており、地上では特徴なスタイルで移動する。
彼らは樹上で小規模な群れを作って生活をしており、木から木へとジャンプするのに適応した長い腕と脚を持っている。
昼行性で植物の葉、花、果実などを食べている。植物や朝露を嘗めて水分を補給するため、地表に降りて水を飲む事はないそうだ。
そんな彼らだが、近くに飛び移る木がない場合には、二足立ちになって、尻尾と両前脚でバランスを取りながら、後ろ脚を使って横に跳ねるようにして地上を移動する。
Verreaux Sifakas
小気味よく横跳びしながら移動する姿は、とても魅力的で、何度でも見たくなる。なので、何本か動画を投下しておこう。
マダガスカル島の他の固有種がそうであるように、シファカも農地開発や森林伐採、家畜の牧草地を作るための野焼き、狩猟、長期的な干ばつなどが原因で、絶滅危惧種となっている。
Twitterにも動画があったのだが、これはベローシファカ?亜種?それとも別のシファカか?
Sifakas have trouble walking on all fours, so they get about like this
— The Science world (@Scienceworld09) August 27, 2023
📹Danielle Lynch: Duke Lemur Center pic.twitter.com/5Or7GJw0K7
written by parumo
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