自身の妊娠がきっかけで育児などの漫画を描くようになったしゃけなかほい(@syake8989)さん。ブラック企業で勤務した体験談をリアル&コミカルに描き、社会人なら一度は知っておきたい内容の作品ばかりだ。

【漫画】本編を読む

今回は、これまで反響の高かった3作品を紹介するとともに、著者のしゃけなかほいさんに面談で昇進の話を聞いたときの心境についても詳しく伺った。

■紙の出勤簿でサービス残業が続く日々

とある企業に入社したしゃけなかほいさんは、出社初日に1枚の紙が机の上に置いてあることに気づく。この会社の出勤簿らしく、上司から「あ、それ9時18時で出勤時間書いて、押印して課長に出しておいて」と言われる。疑問を感じたため、「まだ朝ですけど、今ですか?」と質問すると、その上司は無表情で「今」とだけ答える。残業代は出ると聞いていたが、サービス残業は毎日のように続く…。遂にしゃけなかほいさんは、上司に直談判を決意するのであった。

■利用ソフトの更新料が支払えないブラック企業

ある日のこと、会社のPCに突然『サブスクがあと1カ月で有効期限が切れる』というアラートが表示される。上司に報告すると「申請しとくわ」と言ってくれたが、その後もアラートは表示され続ける。しゃけなかほいさんはついに上司にブチ切れると、上司は「切れてもしばらくは使えるから大丈夫」と半笑いしなら言ってくる。怒りを通り越して呆れるしゃけなかほいさんだが、このあと上司による想定外の展開が待ち受けていたのだ…。

■社員の昇進が取り消されるブラック企業

勤め先のブラック企業を退職しようかと悩んでいたしゃけなかほいさん。ある日、会社の面談で昇進が決まったことを告げられ、それまで辞めようかと思っていた気持ちが、この一言ですっかり吹っ飛んでしまう。ただし、昇進するには同じく昇進する社員たちと社外研修に行くことが条件で、しゃけなかほいさんはその研修に参加することになる。しかし、後日また面談で呼び出され、なんと昇進の話が取り消されてしまう事態に。この出来事がきっかけで、一気にやる気をなくしてしまうのであった。

SNSやブログでコミカルなエッセイ漫画を投稿しているしゃけなかほいさん。今回は、著者に面談で昇進の話を聞いたときの心境についてインタビューした。

――面談で昇進の話を聞いた際、どのような気持ちでしたか?

努力が認められた!給料上がる!それしか頭になかったです。昇進が決まってからも「役職つくし頑張らないと!」と思ってめちゃ勉強してモチベーション爆上がりし、プライベートも捨てて仕事に打ち込みました。いろいろあったけど努力を評価してもらえたと思ったので、ちゃんと見ててくれるよい会社だと思ってました。

ブラック企業での出来事がよくわかる今回の作品。今後はどんな作品が公開されるのか、楽しみにしたいところだ!

取材協力:しゃけなかほい(@syake8989)

予想外の"昇進取り消し"に怒りがこみ上げる主人公…/画像提供:しゃけなかほいさん