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最新版のGRスープラ GT4エボがベース

レーシングカーのトヨタGRスープラ GT4は、2020年シーズンからモータースポーツに挑むチームへ多くの数が販売されている。その足跡を記念し、コレクター向けの「100エディション」が発売された。

【画像】欧州・北米・アジアに1台ずつ GRスープラ GT4 100エディション 公道用スープラも 全92枚

このGRスープラGT4 100エディションは、サーキットを前提とした限定マシン。GRスープラ GT4の100台目の納入を記念したものだという。生産数は僅か3台で、最も希少なトヨタ車の1台になると主張されている。

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トヨタGRスープラ GT4 100エディション    トヨタ

GT4 100エディションはホモロゲーションを取得しておらず、GT4カテゴリーのレースには参戦できない。マニアによる、サーキットでの走行会がターゲットにされている。ベースになった車両は、450psを発揮する最新版のGRスープラ GT4エボとのこと。

GT4参戦マシンとの違いは、ボンネット上の拡大されたエアベントや、ダウンフォースを増大させるフロントのディフューザーなど。エグゾーストシステムにはマフラーが備わらず、3.0L直列6気筒ターボエンジンの生のサウンドを、そのまま響かせる。

ほかにも、カーボンファイバー製の専用ウイングミラーやLEDヘッドライト、助手席シートなどが与えられる。各部に100エディションのロゴがあしらわれ、保管用のボディカバーも付随する。

公道用の限定仕様車と同じプラズマ・オレンジ

このGRスープラGT4 100エディションの欧州での価格は、22万ユーロ(約3190万円)。欧州のほか、北米とアジア市場に、1台ずつ提供されるとのこと。

ボディは、写真の通りプラズマ・オレンジと呼ばれる鮮やかな色で塗られる。欧州で2023年後半に発売される予定にある公道用の限定仕様車、スープラ GT4 100thエディション・トリビュートと同じ塗装だという。

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トヨタGRスープラ GT4 100エディション    トヨタ

2020年シーズンから、GRスープラ GT4は世界各国のモータースポーツへ参戦。トヨタは、最も成功したGT4マシンの1台になっていると主張する。

欧州、スカンジナビア、フランス、英国のGT4選手権に加えて、ドイツDTM選手権、日本のスーパー耐久シリーズ、北米のIMSA ミシュラン・パイロット・チャレンジやピレリGT4 アメリカなどで、勝利を重ねている。

戦闘力を維持するべく、トヨタガズーレーシングはマシンをアップデート。GRスープラGT4 エボを開発し、2023年に投入された。既に今シーズンは300戦ものレースへ各車両が挑み、クラス優勝を43回掴み、表彰台へドライバーを125回も立たせたそうだ。

GT4マシンは3年間で100台の納入を達成

トヨタガズーレーシングのカスタマー・レーシング・マネージャーを務める、ヘンドリック・シッツェル氏は、次のようにプレスリリースでコメントしている。

GRスープラ GT4とGRスープラ GT4エボは、お客様と協力することで、世界中のチームが成功を収められるレーシングカーとして開発されています。沢山の信頼と熱意のおかげで、僅か3年間で100台の納入という、マイルストーンを達成できました」

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トヨタGRスープラ GT4 100エディション(右)と、トヨタスープラ GT4 100thエディション・トリビュート(左)    トヨタ

トヨタガズーレーシング・ヨーロッパは、ドイツケルンに拠点を置き1979年から活動を開始。FIA世界ラリー選手権WRC)へ参戦し、2002年から2009年にかけてはF1へ挑み、規模を拡大してきた。

現在は、FIA世界耐久選手権とFIA世界ラリー選手権へワークスチームとして参戦。トヨタ車の研究開発支援や高性能モデルのサプライヤーとして、ビジネスを展開している。


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