アルゼンチン代表を率いるリオネル・スカローニ監督が、同国代表のFWリオネル・メッシインテル・マイアミ/アメリカ)のコンディションについて口を開いた。母国メディア『TyC Sports』が10日に同監督のコメントを伝えた。

 メッシは今夏、フランスパリ・サンジェルマンからメジャーリーグサッカーMLS)のインテル・マイアミへと新天地を求めた。リーグ・アンは秋春制のリーグのため6月初旬にシーズンが終了したものの、MLSは春秋制のため、メッシの加入が発表された7月もシーズンの真っ只中だ。新チーム合流直後の7月21日に公式戦デビューを飾ったメッシは、今夏ほとんどオフの時間を過ごしておらず、コンディションが心配されている。

 このような状況の中、メッシは9月のインターナショナルマッチウィークアルゼンチン代表メンバーに招集されると、今月7日に行われたFIFAワールドカップ2026南米予選第1節のエクアドル代表戦にスタメン出場。スコアレスで迎えた78分に直接フリーキックを突き刺し、母国を1-0での勝利に導いていた。

 だが、同試合でメッシは89分にMFエセキエル・パラシオス(レヴァークーゼンドイツ)と途中交代。先発出場したアルゼンチン代表の国際Aマッチでは約4年ぶりの途中交代となっていたが、自身は試合後に「少しだけ疲れが出ていただけで、コンディション的には問題ない」と話していた。

 今回の『TyC Sports』の報道によると、メッシエクアドル戦の後、3日間連続で別メニューでの調整が続いていたという。12日に控えた南米予選第2節ボリビア代表戦の出場が危ぶまれていたが、スカローニ監督は会見で「メッシはチームと共にボリビアへ向かう。確かに今日は別メニューでのトレーニングとなったが、あくまでコンディション調整の一環だ。出場できる準備は整っている」と欠場の噂を否定。スタメンなのか、途中出場なのかは明言を避けたものの、メッシピッチに立つことを明かした。

「まだ試合までは2日間ある。遅くとも火曜日までにはメンバーを決めるつもりだ。チームのコンディションは良好で、ネガティブな要素もなく、最高のコンディションで試合に臨める。移動後、現地の環境に徐々に適応すれば、どのようなメンバーで試合に臨むべきなのかはっきりするだろう」

「彼(メッシ)と今後のコンディション面の負担、それから出場機会の増減については話していない。我々は共に手を取り合って前に進むしかなく、様子を見ながらやっていく。この前の試合では疲労がピークに達しており、彼の方から交代を要求してきた。彼のコンディションが良いのであれば常にプレーさせるつもりだし、少しでも問題があるならば我々が様子を見なければならない。試合の状況に応じて対応するのは何も特別なことではない」

 また、『TyC Sports』はボリビア代表戦に臨むアルゼンチン代表のメンバーに変更が加えられると予想。エクアドル代表との一戦ではメッシ、FWラウタロ・マルティネスインテルイタリア)、FWニコラス・ゴンサレスフィオレンティーナイタリア)の3枚が前線に並んだが、ボリビア代表との第2節ではFWアンヘル・ディ・マリアベンフィカポルトガル)とFWフリアン・アルバレスマンチェスター・シティ)がスタメンに入ると伝えられた。

 ボリビアの首都ラ・パスに位置する『エルナンド・シレス』で行われる一戦は、日本時間で12日の29:00(13日の5:00)キックオフ予定だ。

メッシ(左)のコンディションにスカローニ監督(右)が言及 [写真]=Getty Images