ユヴェントスは11日、フランス代表MFポール・ポグバに関する声明を発表。ドーピング検査の結果により、同選手が暫定的な資格停止処分を受けたことを発表した。

 イギリスメディア『BBC』やイタリアメディア『スカイスポーツ』が報じたところによると、ポグバは今年8月20日セリエA第1節ウディネーゼ戦(3-0○)後に行われた検査にて、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認されたという。同選手は当該の試合に出場していないものの、試合終了後に無作為に検査対象として選ばれていたという。

 イタリアドーピング機構(NADO)は現地時間11日の声明にて、ポグバから検出された物質が非内因性起源のテストステロン代謝物であったと発表。反ドーピング規定への違反を理由に、同選手へ暫定的な資格停止処分を課したことを明らかにした。所属クラブのユヴェントスも声明にてこの事実を認め、「クラブは次の手続きを検討する権利を留保している」と発表した。

 報道によると、今後は予備として採取された“B検体”の検査が行われる予定とのこと。仮にドーピング違反が確定した場合、ポグバには最大で4年間の出場停止処分が課される可能性があるという。なお、同選手には今回の検査結果に反論するための期間として、3日間の猶予が設けられているという。ポグバの代理人を務めるラファエラ・ピメンタ氏は、「我々は分析を待っており、それまでは何も言えない。確かなことは、ポールがルールを破りたかったわけではないということだ」と主張しているようだ。

 現在30歳のポグバは、昨年夏にマンチェスター・ユナイテッドからユヴェントスへフリーで加入した。約6年ぶりにビアンコネーロ(イタリア語で白と黒)のユニフォームを着ることとなった同選手だが、プレシーズン中に右ひざを負傷し戦線を離脱。2月にケガから復帰したものの、5月にハムストリングを痛め、その後はピッチに立つことができず。ユヴェントス“復帰元年”は、公式戦10試合の出場で0ゴール0アシストという不本意な成績に終わった。今シーズンはここまでセリエAで2試合に出場している。

ポグバが暫定資格停止処分を課されたことが明らかに [写真]=Getty Images