現在開催中の「第45回ぴあフィルムフェスティバル2023」とピーター・バラカンとのコラボ企画「ブラック&ブラック」にて、ソウルミュージックファン必見のドキュメンタリー『ワッツタックス』が19日(火)と20日(水)に上映される。これに先立ち、本作の大ファンであるハマ・オカモト、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬から絶賛コメントが到着した。

「ブラック&ブラック」はピーター・バラカンが毎年ブラック・ミュージックにまつわる音楽映画を紹介してきた、PFF招待作品部門の人気プログラムのひとつ。今年上映される『ワッツタックス』は、“黒いウッドストック”と呼ばれた1972年の伝説的フェスを記録したドキュメンタリー。1965年、L.A.で起きた「ワッツ暴動」から7年を記念して、ソウル音楽のレコードレーベル、スタックス・レコードが企画したこのチャリティー・コンサートには、アイザック・ヘイズ、ステイプル・シンガーズ、ルーファス・トーマスなど当時の人気アーティストたちが大集結する。

今回の上映では、音楽ファンから賞賛された1989年日本公開当時の石田泰子氏による字幕を、さらにブラッシュアップして上映。また、19日(火)はピーター・バラカン氏によるトーク、20日(水)は土屋和代氏(東京大学教授)による解説つきだ。

■ハマ・オカモト(OKAMOTO’S) コメント
18歳だったとある夜、音楽仲間たちとこの映画を観た。
当時は純粋で単純な"かっこいい〜!"という印象だったが、その後の人生のターニングポイントで観るたびにその印象を変えた。

あの時代に催した意味と重み、そして凄み。
見返すたびに"かっこいい"が更新される説得力。

音楽を好きでいること、
音楽で表現すること、
音楽を通じて人間同士が心を通わせること。
それをありありと捉えたこの作品が、多くの人の記憶に残りますように。

ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)


■中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)コメント
ワッツ暴動から7年を記念して、1972年8月にLAメモリアルコロシアムで開催された、野外フェスの歴史的記録映画。ステイプル・シンガーズやルーファス・トーマス、アイザック・ヘイズ等、スタックス所属アーティスト達の圧倒的ライヴ映像もさることながら、10万人以上集まった、老若男女の黒人達の生気に満ちた表情と声自体がこの映画のメッセージである。開会時のジェシージャクソンの「I Am Somebody(私はひとかどの人間である)」宣言、教会で撮影されたエモーションズの「Peace Be Still」に胸熱。Respect Yourself

中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン

第45回ぴあフィルムフェスティバル2023『ワッツタックス』
■日時 
①2023年9月19日(火)19:00 上映後ピーター・バラカン氏によるトーク
②2023年9月20日(水)18:30 上映後土屋和代氏(東京大学教授)解説「ワッツ地区の歴史とアートについて」

■会場 国立映画アーカイブ(東京都中央区京橋3-7-6)

●チケット販売中
詳細はぴあフィルムフェスティバル公式サイトにて掲載

『ワッツタックス』