焼肉は、肉の特徴を知ったうえでちょっとだけ焼き方を工夫すれば、おいしさが断然アップする。そこで、「牛角」の肉すべての商品開発を手がける肉のスペシャリスト・中島保人さんに、すぐにマネできる秘伝の手順を教えてもらった。テーマは「牛バラとろカルビ」の上手な焼き方だ。

【写真で確認】牛バラとろカルビがより美味しくなる焼き方の手順

※本記事は発売中のムック「牛角Walker」から一部抜粋・編集しています

■火加減は中火、肉を置く位置は「中心よりもやや外側」で

牛バラとろカルビ(タレ)(539円)は肉を重ねて焼くことで、旨味を逃さず、ジューシーさを味わえる。

まず注意しておきたいポイントとしては

・火加減=中火

・肉を置く位置=中心よりもやや外側

で焼くことだ。具体的に試してみよう。

(1)肉を3~4枚まとめて取り、そのまま網に置く。肉は重なった状態でOK。

(2)肉の表面に汗をかいてきたら、まとめてひっくり返す。網の中央に置くと炎上しやすいので注意。

(3)両面に焼き色が付いたら、トングで肉をほぐすようにしながらこんもりと丸める。この状態で、中まで蒸し焼きにする。

(4)肉をまとめてくるりと丸め、皿に上げる。1枚ずつほぐさずにそのまま口へ運ぶ。

なおNGの焼き方としては、一枚ずつ焼いてしまうこと。あっという間に火が通り、水分が抜けてパサパサになってしまう。乾燥を防ぐためにもまとめ焼きを。

■鉄則=肉は3~4枚、重ねて焼くべし

まとめると、ポイントは

・肉は3~4枚、重ねて焼くべし

・焼き色が付いたら、優しく蒸し焼きにするべし

となる。驚くほど肉の旨さが変わってくるので、ぜひ試してみよう。

※火加減はロースターで焼く場合を示しています。七輪の炭火で焼く場合とは異なりますので、ご注意ください

口中に広がるジューシーな旨味(牛バラとろカルビ)