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9月6日17歳となられた悠仁さま。8月上旬に茨城県つくば市の国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構をお一人で訪問された際の写真が公開された(写真提供:宮内庁

「悠仁さまが17歳になった9月6日宮内庁が学校や学校以外でのご様子について、文書を発表しました。中学生のころに抱かれた農業への関心も、静かに育まれていたのです」

皇室担当記者は、驚きを込めてこう話す。毎年宮内庁はお誕生日に“ご近況”を文書などで公表するが、今年の内容には、悠仁さまの決意が感じ取れるという。

「多くは筑波大学附属高等学校(以下、筑附)での学校生活や、初めて臨まれた地方でのご公務などについて紹介するものでした。しかしとりわけ注目を集めたのが、“稲の遺伝子”について興味を持たれ、中学生のときに交配実験をされた系統の稲について継続的に観察されていることでした。

古来、天皇は五穀豊穣を祈られてきましたが、悠仁さまも“将来の天皇”としてふさわしいテーマに深く取り組んでおられると、宮内庁内からは喜ばしく受け止めている声が聞こえてきます」(前出・皇室担当記者)

お誕生日に公開された写真は、8月に茨城県つくば市にある農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)を訪問されたときのものだった。

「悠仁さまは2019年に紀子さまと農研機構を訪れています。今年は夏休みに、お一人で視察されていたのです。今回は、国内外の稲の品種を栽培するほ場などを見学され、熱心に質問されていたと聞きます。農研機構は、筑附を運営する筑波大学と関係が深い組織で、研究者を教員として派遣しています。

悠仁さまは6月にも学校行事の一環で筑波大学の生物系の研究室を訪問し、農作物に関係する昆虫をテーマにする研究室を見学されています。筑附にも定期的に筑波大から教員が来て授業を行っており、悠仁さまはそうした機会から筑波大への関心を広げていったようです。

この短期間に2度もつくば市を訪れていたこともあり、悠仁さまが筑波大学に進学したいというお気持ちを強められているのではないかという声も上がり始めているのです」(宮内庁関係者)

9月7日には、『週刊文春』も“進学先に筑波大が急浮上”と報道。来年4月には高校3年生となり、受験生として進む大学を選ばれる悠仁さまの“本命”は、果たしてどの大学なのかーー。

■悠仁さまにとって魅力が多い筑波大

これまで、秋篠宮さまと紀子さまは東京大学への進学を第一とお考えになり、悠仁さまの教育環境を整えることにお心を砕かれてきたと囁かれてきた。前出の宮内庁関係者は、

「秋篠宮さまが客員教授を務めるなど秋篠宮家と関わりが深い東京農業大学という候補も浮上しているようですが、やはりご夫妻の“第一志望”は東大でしょう。農学やバイオ分野などの研究については国内随一の環境であるうえに、日本一の“ブランド”であることは言うまでもありません。

ただ、筑波大にもいわゆる農学部にあたる生物資源学類、生物学の領域を専門とする生物学類といった学科が整備されているので、東大にこだわられる必然性は高くないように思えますが……」

教育ジャーナリストの小林哲夫さんはこう話す。

筑波大学は生物学や農学などの研究について長い伝統があり、受験生にとって東京大学京都大学に次いで選択肢にあがる大学です。筑附は付属校ですが、内部進学制度はありません。ただ、筑波大には通常の受験のほかに、いわゆるAO入試にあたるAC入試という制度を、20年以上前から導入しています」

幼いころからトンボなどの昆虫を観察し、農作物について自主的に学ばれてきた悠仁さまにとっては、魅力的な進路のようでーー。

「たとえば生物学類のAC試験の選抜方針には、“自分で選んだテーマについて客観的な事実を分析し、論理的にレポートにまとめる力を問う”などという基準があるそうです。悠仁さまにとっては、有利になる試験だと言えます。

また、都内から離れた筑波大への進学は、悠仁さまが秋篠宮邸を出て、お一人で生活される機会にもなります。眞子さんの結婚以来、ご家族への批判がやまない環境に、悠仁さまも複雑な思いを抱き続けていらっしゃるようです」(前出・皇室担当記者)

筑波大学という環境が、悠仁さまにとって秋篠宮家から脱出する“光明”のように見えるのか。筑波大の新入生の多くは、学生宿舎で大学生活をスタートするという。

「6割以上の新入生が学生宿舎の部屋で生活しています。公称では六畳となっていますが、実質的には四畳半ほどの広さしかありません。所属する学群問わず部屋を訪ねあったり、一緒に自炊したりして、自然と友達が増えていきます」(同大の学生)

改修された秋篠宮邸には、立派な悠仁さまの自室がある。

「筑波大に進学することは、そんな恵まれた環境から飛び出されるということです。“たとえ四畳半の学生宿舎でも”というお覚悟を固められているのでしょう」(前出・皇室担当記者)

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも、お一人で暮らされることにはメリットがあると言う。

天皇陛下も、英国留学時に寮生活を送られたように、ご両親から離れて生活されることで、自立心も育まれる機会になるはずです。人々の暮らしに接する時間も増え、国民生活の現状をより深く知ることもできます。将来皇室を支えるためにも、大切な学びの時間となるでしょう」

来年9月に成年となられる悠仁さま。着実に独り立ちの日が近づいている。