フジテレビ系列で放送中のアニメ『ONE PIECE』（ワンピース）。9月10日（日）には1075話「二十年の祈り！ワノ国を取り戻せ」が放映。

カイドウとオロチの支配下で地獄と化したワノ国。その苦しみを凝縮した悲痛なアニメオリジナルシーンが“トラウマ回”との声もあがるほどのインパクトを残した様子。SNSの感想とともに、話題になった点を振り返ります。

※記事の特性上、内容に触れています。

DVD『ONE PIECE Log Collection“HANANOMIYAKO" 』画像

トラウマ級…ワノ国の地獄がエグすぎる「原作よりヤバい」

ついに「ゴムゴムの猿神銃（バジュラングガン）」が炸裂し、今まさに決着がつかんとしているルフィvsカイドウ。ルフィの勝利を願う侍たちの祈りを聞きおでんを想う河松が映し出されると、シーンは20年前のワノ国へ。

カイドウとオロチによる支配と独裁がはじまり、理不尽な搾取、労働、飢餓、殺生に苦しめられるワノ国のすがたが描き出される重厚なアニメオリジナル映像が放映されました。

汚染され枯れていく町、赤子に母乳もやれないほどの飢えにあえぐ母親、希望を失ってゆく人々。そして過剰な強制労働に倒れる男性、汚水を飲み息絶える者、カイドウの業火に焼かれる人々…。

阿鼻叫喚の地獄へと変わり果てたワノ国の苦しみが畳み掛け“死”も生々しく表現されるなど、原作以上に重苦しさとグロテスクさが際立つショッキングなダイジェスト。

このヘビーな内容は視聴者の胸にも突き刺さったようで、「最強のトラウマ回だろ…原作よりエグい」「これ日曜日の朝に放送していいのか？」「怖すぎて朝から泣いた」「苦しくなるな」「ワノ国の胸糞が凝縮されている…」と面食らう様子が伺えました。

とくに、飢えた人々が食料の配給と騙されて人造悪魔の実“SMILE”を食べるシーンは「マジで怖い」「ネットリ描写するの人の心捨ててる」と注目を集めていました。

人々の悲願とオロチの復讐心、救いのルフィ。対比を強調した演出がすごい

ワノ国の人々の悲痛な叫びが画面を越えて伝わってくるような圧巻の映像でしたが、黒炭の怨みが存分にこめられたオロチの声色や、ひと筋の希望を忘れない侍たち、ルフィの存在とそれぞれの対比がまた深みを増していたように感じられます。

「オロチがいなくなりますように」をはじめとした人々の悲願が日和（小紫）、ルフィの一撃にのせ叶っていくかのような描写も秀逸で、涙なしには観られなかったという人も多かったよう。

作画や画面構成には時代劇のような迫力と美しさもあり、まるで映画を観ているかのような心震える30分間でした。今話で改めて認識させられたワノ国の20年の重みを胸に留め、カイドウとの決着を見守りたいですね。

（執筆：まりも）

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