アメリカのカンザス州にある動物保護施設『ヘルピング・ハンズ・ヒューメイン・ソサエティ』。

この施設に1匹の迷い犬が預けられました。

そのオス犬はとても怖がりで、施設のスタッフにもまったく懐かなかったそう。

犬はかなりひどいケガをしていましたが、誰も犬に近付くことができず、スタッフは途方に暮れていたといいます。

ところが数日後、なんとか犬の体をスキャンすることができて、マイクロチップが付いていることを発見。

チップの情報から飼い主がいることが分かったのです!

犬の名前はパンダくんといい、なんと飼い主さんは隣のコロラド州に住んでいました。

さらに驚いたことに、パンダくんは2021年に行方不明になり、家族が捜索願を出していたのです。

2年間も探し続けていた愛犬が、遠く離れた場所で見つかったことに、飼い主さんは大喜び。

長時間車を走らせてパンダくんを迎えにきて、ついに愛犬と再会できました。

飼い主さんに会えたパンダくんの表情はとっても嬉しそう!スタッフが近付けなかった犬には見えません。

実はパンダくんは英語ではなく、スペイン語でしつけをされていたのだとか。

そのため、英語を話すスタッフの言葉が理解できなかったようです。

飼い主さんの匂いを嗅ぎ、慣れ親しんだスペイン語を聞いたとたん、パンダくんは大興奮し始めたのだそう!

一瞬で、施設に来てからの数日間とは別の犬のように明るい性格になったといいます。

『ヘルピング・ハンズ・ヒューメイン・ソサエティ』のFacebookの投稿には「おかえりパンダ!」「最高の結末だ」「ブルテリアは飼い主に忠実な犬だよね」など喜びの声が上がりました。

行方不明だった2年間、パンダくんがどこにいたのか、またどうやってコロラド州からカンザス州までやってきたのかは謎だということです。

しかし、ケガをしていたとはいえ、生きて飼い主さんと再会できたことは何より喜ばしいことでしょう。

失った2年間の分まで、これからパンダくんと家族が幸せな時間を重ねていけるといいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
Helping Hands Humane Society
Helping Hands Humane Society