大勢は二軍で登板しており、一軍復帰に向けて準備を整えている(C)CoCoKARAnext

 巨人9月12日の阪神戦に敗れてリーグ優勝の可能性が消滅した。3年連続のV逸という屈辱を味わった巨人ではあるが、何とかCSに駒を進めて日本シリーズに進出したいところ。現在3位DeNAとのゲーム差は1.5と縮まりそうで縮まらない、もどかしい状況が続く。指揮官としては一気にAクラス入りのために、どのような戦い方を見据えているのだろうか。

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 巨人OBでかつてヘッドコーチも務めていた岡崎郁氏のYouTubeチャンネルに原辰徳監督が出演。8日に収録された対談の中で、CS進出に向けてどのように戦っていくのかを語った。原監督は「今まで全員の力を使いながら戦ってきて(勝率)5割ぐらいですよね」と今シーズンの戦績を振り返り、「一つの起爆剤としてほしいなと思うのが『大勢が戻ってきてくれればいいな』というのは心のどこかにあります」と6月下旬に戦線離脱した守護神の名前を出す。

 続けて、「(大勢が)いなきゃいないで、このメンバーで戦うっていうのもあります」とないものねだりをせずに今いるメンバーで戦い抜くことを誓う。「『(残り)20試合をどうだ』っていうことじゃなくて、1試合1試合チャンスがある限り、そういう戦いがまだできる状況にあるわけですから、そうやって戦っていきたい。先のこととか、計算なんて立ちませんから」と目の前の試合に集中して勝ちを積み重ねていきたいと話した。

 リリーフ陣の不安定さに頭を悩ませてきた今シーズンの巨人。その要因として大勢の離脱が挙げられる。9回を任されることが多い中川皓太防御率1.88、12セーブと安定感抜群ではあるものの、守護神がベンチにいるのといないのではチーム内の雰囲気も大きく違う。

 復帰が待たれる大勢ではあるが、9月10日の二軍戦に登板して1回0安打0失点、2奪三振を奪う好投を見せた。早ければ今週中の一軍復帰が予想されており、原監督が口にしていた通り、CS進出の起爆剤としての活躍が期待される。巨人が残り試合をどのように戦っていくのか楽しみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

原辰徳監督が「心のどこかにある」と語った大勢復帰への期待 CS進出への起爆剤となれるか