このほどアメリカのある女性が引き取った保護猫が多くの人々の涙を誘っている。猫は自分が産んだ子猫を失ったことで周りに対してあまりにも攻撃的になってしまい、安楽死させられそうになっていた。見かねた女性が猫を家族に迎え入れたところ、猫は女性の幼い娘をまるで自分の赤ちゃんのように世話し始めたという。米ニュースメディア『Newsweek』などが伝えている。

ウィスコンシン州ウォキショー郡在住のジュリア・スタラーさん(Julia Stuller)が、9月6日にTikTokに投稿した愛猫“カリー(Callie)”の動画がこれまでに400万回以上も視聴されるほど注目を集めている。カリーは元保護猫で2年前にジュリアさんが引き取った。

実はカリージュリアさんに引き取られる前にかなり攻撃的だったため、安楽死リストに入れられていた。ジュリアさんの投稿によると、カリーには2匹のメスの子猫がいたが、保護施設に連れてこられた直後に2匹とも死んでしまったそうだ。

それからというものカリーは悲しみからか周りに対して攻撃的になり、保護施設でも手に負えなくなったため安楽死させられることになっていた。ジュリアさんはそんなカリーに心を痛めて引き取ることにしたのだが、カリーは相変わらず興奮して攻撃的だったことからジュリアさんは再び保護施設を訪れ、カリーのために新たに子猫を引き取ったという。

カリーはすぐに子猫を気に入り、自分の赤ちゃんのように可愛がるようになったが、攻撃的な行動が完全に収まることは無かった。そんな中でジュリアさんは自分が妊娠していることに気づいた。この時彼女はカリーが生まれてくる赤ちゃんに危害を加えないか心配事が頭をよぎったそうだ。

ところがカリージュリアさんが妊娠した途端に彼女にベッタリと甘えるようになり、ベビー用品の上で眠ったりするようになった。その後ジュリアさんに赤ちゃんが生まれると、カリーは赤ちゃんをまるで我が子のようにあやすようになったという。

またカリーは、赤ちゃんが泣いているとすぐにそばへと飛んで来た。ジュリアさんが投稿した動画には、ベビーベッドの中で赤ちゃんに寄り添い一緒に遊ぶカリーの姿があった。そして動画にはこのように言葉が添えられてあった。

カリーは自分の赤ちゃんを失ってとても心を痛めていました。彼女が望んでいたのは母親になることだったのです。私の娘が生まれて以来、カリーは娘を我が子のように可愛がり始めました。カリーの一番お気に入りの時間は娘が昼寝から目覚めた時なんですよ。」

カリーが攻撃的だったのは悲しさからだったのです。再び母親に戻った気分になったカリーは、今はとても穏やかで忍耐強く、優しい猫になりました。毎日娘をあやしてくれるし、泣いているときはすぐにそばに行ってくれるんです。猫は誤解されがちですが、彼らは2度目のチャンスを得るに値する存在です。私はこの思いやりのある優しいママ猫を心から愛しているんですよ。」

ジュリアさんは現在、7匹の猫を飼っているが、そのうちカリーを含む6匹が保護猫だったとのこと。一度は命を絶たれようとしたカリーだが、ジュリアさんの娘によってすっかり心が癒されたのか、今では他の猫とも仲良く幸せに暮らしているという。

なおテックインサイト編集部では、ジュリアさんから直接話を聞くべく取材を申し込んでいるが、現時点で回答は得られていない。

画像は『Mama Kitty 2023年9月10日付TikTok「She is such a good mama」、2023年9月10日付TikTok「Every cat deserves a chance」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト