実業家の西村博之(以下、ひろゆき)がアフリカ諸国を旅する番組『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』がABEMAで配信中。最終回の前編となるエピソード9が9月9日(土)に公開された。
ナミビアの砂漠からスタートし、4400Km移動してきた旅も早いものであと3日で終了。さぞ3人での別れの時を前に、感傷的な気持ちに浸っているのかと思いきや、豊川Dは頭を悩ませていた。それも、この旅中1、2を争うレベルで。
というのもひろゆき、タンザニアに到着後、当日中にザンジバル島に向かうことを宣言。しかし、旅中のトラブルもあり、合流が遅れたため、タンザニアで待ち受けているゲストはザンジバルに渡ると帰れなくなる可能性が出てきてしまったのだ。というわけで、なんとかひろゆきを止めたい豊川D。しかし、ひろゆきは1ミリも譲る気なし。あくまでも決定権があるのは自分で、今はこの旅を完遂させることが重要。どんなに大物が来ても「だから?」としか思わないと宣言したのだ。これに結論が出ないまま、とにかくザンジバル島の手前、ダルエスサラームに向かうことになったのだ。
この出来事があってから、少々本調子ではない豊川Dは「ストレスフルな旅も残りわずかですね。名残惜しいし、もっともっとおふたりと旅を続けたかった」と発言。気苦労を知る俳優・東出昌大からは「嘘でしょ! いや、限界だと思うな」と笑いながらツッコまれていた。そうは言いつつも、この旅の思い出話に花を咲かせる一行。ストレスフルでありながらも、豊川Dの体を張った笑いもあり、なんだかんだでこの旅が3人にとってかけがえのない思い出となったことを感じさせた。
さて、先述した当日中にザンジバル島に向かう問題だが、ひろゆきの心はフェリーチケットの売り場に来ても変わることはなかった。そこで、チケットを購入し、手続きを待つところで、ゲストが登場。ゲストはX JAPANのToshiこと龍玄としだった。これには、豊川Dが焦るのも納得。さすがのひろゆきも東出も、本人を前にすると緊張したような面持ちを見せていた。
しかし、どんなに大物であろうとも時間は無常なもの、タイムリミットまで残り3日のひろゆきに対し、東出とToshiのタイムリミットは2日。もしも島に渡ってしまっては、東出とToshiは帰れなくなってしまうというのが現実だった。
しかし、とにかく旅を完遂させたいひろゆきの意見は変わらず。ここで大人になったのが東出だった。思えばこの旅、ひろゆきと豊川Dの空気感が険悪になる度に和ませてきた東出。そんな東出は心を鬼にして豊川Dに「3人で協議しての段階ではない」と意見した。
この意見を受けて、豊川Dはひろゆきと話し合うことを決意。話し合いの結果、ひろゆきは単身でゴールに向かい、東出は2日間待っていてくれたToshiとともにダルエスサラームに残ることを選択した。きっと、内心ではひろゆきとともにゴールを迎えたかったであろう東出。しかし、ここでも東出が大人になってくれたことで、なんとか円滑に収束したのだ。「この旅、何度、東出の存在に助けられてきただろう」改めて、そう思わせるラストであった。
一方のひろゆきも、ゲストやゲストが来ることに対してマイナス感情を抱いていないことも事実。あくまでもゴールを目指したいが故に、Toshiと過ごす時間が30分のみとなってしまっただけなのだ。そのたった30分の間にやられたやりとりを見ると、あと2日時間が早ければ、この旅ゆえの化学反応が起きていたことだろうと想像してしまったのは筆者だけではないはず。
最終回後半となるエピソード10で東出とToshiがどんな旅を見せるのか、ひろゆきがどんなゴールを迎えるのか注目だ。
(文=於ありさ)
コメント