日本発、世界の食料問題の解決に取り組む特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International(以下、TFT)は、2007年10月の創設以来、累計1億食を超える学校給食をアフリカとアジアの子どもたちに届けました(2023年7月31日までの集計)。

社員食堂から始まり幅広く展開するTFTプログラム

「飢餓と肥満という世界の食の不均衡を解決する」というミッションを掲げ活動するTFTでは、創設以来、先進国で1食とるごとに開発途上国に1食が贈られるTABLE FOR TWO(=TFT)プログラムを推奨してきました。肥満や生活習慣病予防のために健康に配慮された定食や食品を購入すると、1食につき20円の寄付金が、TFTを通じて開発途上国の子どもの学校給食になります。20円というのはTFTが支援する地域において、給食1食分に相当します。

社員食堂を主な実施場所として始まったこの日本発の社会貢献活動は、現在では外食店や小売、スポーツなど様々なシーンに広がっています。TFTの仕組みはアイデア次第で応用でき、これまでも数多くのユニークな取り組みが生まれてきました。参加形態の幅広さから、法人の取り組みにおいては「健康意識向上」「社会貢献活動実施」など導入目的も様々です。各社のサステナビリティ方針や従業員規模、業態・業種などに合わせてプログラムを応用し、より目的に沿った取り組みとすることが可能である点も、1億食を届けるまでに活動が拡大・継続した理由の一つです。

■実施事例

-自動販売機で寄付つきドリンク販売

-外食店で寄付つきヘルシー定食販売

-社内ウォーキングイベントで歩いた歩数に応じて寄付

-フードロスを減らす工夫を含んだ寄付つき商品の開発・販売

-高校生が野菜を育て地域の方に販売、売り上げから寄付

など

(参考)1億食のインパクト

1億食という数は、TFTの16年間の活動で、平均して1年あたりおよそ3万人の子どもたちに給食を提供することができます。小学校6年間で考えると、約8万3千人の生徒に対し入学から卒業まで支援を行うことができる計算です(※1)。なお、8万3千人は、政令指定都市である福岡市の児童数に匹敵します(82,843人。令和5年度。※2)。

(※1)上記は支援のインパクトを示すための計算であり、実際に支援を行った生徒の数を示すものではありません。

(※2)出典:福岡市教育委員会HP(URL https://www.city.fukuoka.lg.jp/kyoiku-iinkai/k-seisaku/life/toukei.html

継続的な支援で子どもたちの成長を支える

支援先の一つ、ルワンダのバンダ村では、2010年から継続的に支援を行ってきました。一部の学校でおかゆの提供からスタートした支援ですが、現在では、村のすべての学校でおよそ2,400名の子どもたちを対象に主食とおかずの給食を提供しています。今年6月、4年ぶりに視察に訪れた際には、幼稚園から給食支援を受け、現在は小学校高学年となった子どもたちに再会することができました。毎日元気に学校に通っており、将来の夢を聞くと、二人が医者、一人は先生になりたいと教えてくれました。

この地域は、インフラが整っていないために経済的な発展が難しく、国内で最も貧困率が高い地区のひとつです。貧しい家庭の子どもたちにとって家業を手伝うことは、学校に行くよりも優先度が高く、TFTが支援を始める前は、3人に1人は小学校を中退してしまう状況でした。現在では就学率は100%近くまで向上しています。学校給食提供は、栄養改善のみならず、学業面においても就学率、出席率、成績向上などにつながります。ルワンダで再会した子どもたちを含むすべての支援生徒がこれからも学び続け、夢を育むためには、継続的な支援が非常に重要です。

事務局長 土井暁子メッセージ

日頃よりTFTにご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。TFTは2007年の創設から16年間、日本発の社会事業として、世界の食の不均衡の解消を目指す取組みを行ってまいりました。そして、この2023年夏、支援先への子どもたちへの累計支援給食数が1億食を超えました。16年間の歩みの中で、運営が難しい状況も何度かございましたが、この数字が達成できたのは、皆様の温かいご支援とご協力、世界をより良い方向に変えていきたいという想いに尽きると思います。事務局を代表して、心より感謝を申し上げます。

しかし、世界の食の不均衡の解消は、まだまだ達成できてはおりません。特に、ここ数年は、世界規模で起きている感染症の蔓延、気候変動、紛争、食料価格の高騰等によって、飢餓は悪化しているような状況です。色々な社会課題が絡みあって、問題解決はより複雑になっていると思いますが、皆様の知見や知識をお借りして、世界中の人たちに、平等に十分な食事と栄養が与えられる社会を1日でも早く実現できますように、事務局一同行動してまいります。引き続き変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

ミッション達成に向け、より多くの人を巻き込む「おにぎりアクション」を10/4から実施

現在、世界人口80億人のうち、8億人が飢餓に苦しみ、20億人が食に起因する肥満や生活習慣病に悩んでいると言われています。特にアフリカにおいてSDGsゴール2「飢餓をゼロに」の達成が危ぶまれる状況で、TFTのミッション達成に向けてはこれからも継続的な努力が不可欠です。

直近では、10/4~11/17でおにぎりアクションを開催します。おにぎりアクションは、日本の代表的な食である「おにぎり」をシンボルに、おにぎりにまつわる写真をSNS[Facebook, Instagram, X(Twitter)]、またはおにぎりアクションの特設サイトに投稿すると、1枚の写真投稿につき給食5食分に相当する寄付(100円)を協賛企業が提供し、アフリカ・アジアの子どもたちに給食をプレゼントできる取り組みです。

誰でもどこからでも無料で参加できる手軽さ、SNS上におにぎりの写真があふれる楽しさが支持され、主婦の方や海外在住者など、従来TFTと接点のなかった層の巻き込みにつながっています。

おにぎりアクションでは、2015~2022年の8年間の開催で累計約150万枚の写真が投稿され、約836万食の給食を届けてきました。今年のおにぎりアクション期間初日に当たる10月4日(水)には、4年ぶりに対面形式での記者発表会を開催します。(特設サイト https://onigiri-action.com/

特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalについてhttps://jp.tablefor2.org/

2007年10月設立。“TABLE FOR TWO”を直訳すると「二人のための食卓」。先進国の私達と開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトのもと、社員食堂や店舗でTFTヘルシーメニューを購入すると、代金の内20円が寄付となり、飢えに苦しむ世界の子どもに給食1食分をプレゼントすることができます。企業や官公庁、大学、病院など約700団体にご参加いただき、東アフリカ東南アジアの5カ国(ケニアタンザニアルワンダウガンダフィリピン)を中心に、学校給食の提供、そして菜園・生産性向上プログラムの支援を実施しています。累計支援給食数は1億食以上。

配信元企業:特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ