サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:北村 裕司 以下、サイバートラスト)は、デジタルトランスフォーメーションにおけるビジネスプロセスのデジタル化を促進するトラストサービス 「iTrust(アイトラスト)」シリーズの「iTrust 電子署名用証明書」ならびに「iTrust リモート署名サービス」が、Contrea株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:川端 一広 以下、Contrea)が提供するインフォームド・コンセント支援システム「MediOSメディオス)電子同意書」に採用されたことを発表します。

従来紙の同意書での運用では、同意書の保管、持ち忘れや紛失などの課題があり、MediOS 電子同意書で管理業務の効率化と利用者の利便性を改善し、iTrust 電子署名用証明書とiTrust リモート署名サービスを利用した電子署名により電子文書の真正性を確保することで、安心・安全なインフォームド・コンセント支援システムが実現可能となります。

<背景>

2023年5月、厚生労働省が公開した「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版(企画管理編)」 ※1に記載されている法令で定められた記名・押印のための電子署名の要件において、iTrust 電子署名用証明書がこの要件を満たしており、医療DXを推進することが可能です。従来は紙の同意書や承諾書などに患者本人の署名が必要だった書類を電子化することで、患者や医療従事者の負担を軽減することができます。

Contreaは、インフォームド・コンセント支援システムである「MediOS 動画説明」と「MediOS 電子同意書」を提供しています。インフォームド・コンセントとは、医師が患者に検査や治療の内容について十分な説明をし、患者が内容をよく理解し納得したうえで同意して治療を受けることです。医療現場ではあらゆる場面で同意書が必要となり、日々、莫大な数の同意書が発行されています。それらを1枚ずつスキャンするなど、非効率な運用が行われている医療機関が多いのが実態です。「MediOS 電子同意書」では、クラウド上での同意書の取得・管理を可能にし、上記の課題を解決します。PDFの書類に行う署名と同意意思表明にサイバートラストの「iTrust 電子署名用証明書」と「iTrust リモート署名サービス」を活用し、署名が本人によるものであることと、署名後に書類が改変されていないことを担保できる仕組みを実現しています。

同意書や承諾書を電子化することで以下のようなメリットがあります。

  • ペーパーレスによるスキャン・保管料などのコスト削減

  • オンライン上での取得・管理による業務効率化

  • 電子署名を含む同意書を電子化することで紛失や持ち忘れなどのリスクを軽減

「iTrust 電子署名用証明書」は、国際的な電子認証局の監査規格である WebTrust for CA ※2 監査 に合格し、Adobe社の認定するルート証明書リスト(AATL ※3 )に対応しているため、Adobe Acrobat や Acrobat Reader などで「有効な電子署名」として信頼性を視覚的に確認可能になります。また、「iTrust リモート署名サービス」は、書面の電子化で求められる長期間に渡る信頼性を確保するための長期署名規格(PAdES ※4)に対応した電子署名・タイムスタンプ機能を提供するクラウドサービスです。

JIPDEC ※5 の厳格な基準に基づく審査により、「iTrust 電子署名用証明書」を発行する認証局は、e シールに係る認証局の登録基準を満たした「JIPDEC トラステッド・サービス登録(認証局)」を、「iTrust リモート署名サービス」は「JIPDECトラステッド・サービス登録(リモート署名/電子契約)」を、それぞれ国内で初めて取得しており、電子文書が発行元の組織から発行されたことの証明と真正性の確保を可能にします。

Contreaは、「iTrust」の採用理由として、豊富な採用実績とサービスに組み込むにあたっての親和性の高さを挙げています。また、自社開発した場合と比較し、運用保守やシステム監査におけるコストメリットに優れている点も採用の決め手となりました。

また、Contreaとサイバートラストは、マイナンバーカードなどの公的個人認証を用いた本人確認においてもサービスの連携を視野に、今後さらに進んでいく医療分野でのデジタル化を支援します。

※1 医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6版とは:医療情報システムの安全管理や、民間事業者等が行う書面の保存等における情報通信の技術の利用に関する法律等の法令等への適切な対応を行うため、技術的及び運用管理上の観点から所要の対策を示したもの。

※2 WebTrust for CA 監査とは:米国公認会計士協会(AICPA)とカナダ勅許会計士協会(CICA)が定めた、電子認証局の証明書発行審査基準および運用基準などを定めた国際規格。

※3 AATLとは:「Adobe Approved Trust List」として、Adobe社が求める要件をクリアした電子認証局のリスト。AATLに登録された電子認証局から発行されるPDF文書署名用電子証明書により、法人(組織)名、住所、署名者の肩書(または所属部署)、署名者の氏名についてPDF上で簡単に電子署名の有効性を検証でき、 署名者本人が押印したものであることの確認が可能。

※4 PAdES とは:電子署名とタイムスタンプを組み合わせた長期署名規格(PDF Advanced Electronic Signatures)で、長期署名に関する国際規格のひとつ。PDF ファイルの中に電子証明書や失効情報などの検証用情報を組み込むため可搬性に優れ、電子署名の有効性について十年超の長期間にわたって証明可能にしています。

※5 JIPDECとは:安心安全な情報利活用環境の構築を目的に、プライバシーマーク制度の運営、電子証明書を発行する認証局等の信頼性を評価するトラストサービス評価事業、情報の保護と活用に関する調査研究・政策提言、電子署名法に基づく特定認証業務の調査、ISMS 等情報マネジメントシステムの普及啓発等を行う団体。

※6 JIPDEC トラステッド・サービス登録とは:インターネット上のサービスを第三者機関である JIPDEC が安全なサービスであることを確認し、信頼性(トラスト)を担保する仕組み。

■関連 Web サイト

「iTrust 電子署名用証明書」について:https://www.cybertrust.co.jp/signature-certificate/

「iTrust リモート署名サービス」について:https://www.cybertrust.co.jp/remote-signing/

「MediOS 電子同意書」について: https://medios.guide/econsent

「医療 DX ソリューション」 について:https://www.cybertrust.co.jp/solutions/medical-dx.html

■Contrea株式会社について

「医療にかかわる全ての人に安心を。」をミッションに掲げ、インフォームド・コンセント支援システム「MediOS」の開発・運営を行っております。

サイバートラスト株式会社について

サイバートラストは、日本初の商用電子認証局として 20 年以上にわたり提供している認証・セキュリティサービスと、ミラクル・リナックスカーネル技術やオープンソースソフトウェア(OSS)の知見を応用したオンプレミス、クラウド、組込み領域向けの Linux/OSS サービスを展開しています。また、これらの技術や実績を組み合わせ、IoT をはじめとする先端分野に向けて、「ヒト・モノ・コト」の正しさを証明し、お客様のサービスの信頼性を支えるサービスを推進しています。

「すべてのヒト、モノ、コトに信頼を」。サイバートラストは、IT インフラに関わる専門性・中立性の高い技術で、安心・安全な社会を実現します。

■本リリースのURL

https://www.cybertrust.co.jp/pressrelease/2023/0914-contrea-itrust.html

* 本プレスリリースに記載されている会社名、製品名、サービス名は、当社または各社、各団体の商標もしくは登録商標です。

配信元企業:サイバートラスト株式会社

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ