女性会社員の“あるある”な日常を描いた漫画「OLちゃんズ日誌」がSNSで注目を集めている。ちゃー(@tyanekosu)さんがX(元Twitter)やpixivに投稿している作品は、女性会社員にとっての“あるある”を描いたもの。「“ASAP”とかの略語使う人ウザい」や「たばこ休憩あるならお茶休憩もありじゃない?」などのネタが共感を呼んでいる。今回はそんな中からカレーにまつわる疑問をお届けする。

【漫画】本編を読む

仕事も終わり、OL3人が雑談をしながらオフィスを後にしていた。後輩の柚月が「今晩は昨日の残りのカレーでドライカレーにするんです」と楽しそうにしゃべると、「おっ、いいねー」と千鶴が相づちを打つ。その会話を聞いていた桃が「あのさー」と素朴な疑問をぶつけてきた。

ドライカレーってどっち?」と聞く桃。どうやら桃の頭には「キーマカレー風」と「カレーチャーハン風」の2つのドライカレーが思い浮かんでいる模様。確かにどちらも「ドライカレー」と呼ばれているもので、某大手レシピサイトでも、どちらもドライカレーとしてレシピがアップされている。

柚月はそのどちらでもなく、昨日の残りのカレーをただ混ぜるだけのものをドライカレーだと思っていた様子で、そんな柚月に千鶴は「あんたのはただの混ぜご飯じゃない?」と突っ込む。作者のちゃーさんにもドライカレーについて話を聞いてみた。

――ちゃーさんご自身は「ドライカレー」と聞いてどちらを思い浮かべますか?

ドライカレーと言われると、最近はキーマカレー風のものを思い浮かべています。ですが、昔実家では違ったな…と思い出したのが、この漫画を描くきっかけとなりました。

――ご実家ではどう違いましたか?

私の実家では、残り少ないカレーのルウにご飯を混ぜたものをドライカレーと呼んでいました。ですが、それを友人に話したところ「それはただの混ぜご飯じゃない?」と指摘されまして…。その友人はカレーチャーハン風のものをドライカレーと呼んでいました。

ドライカレーとは、そもそもどういった料理を指すのだろうか?ルーツを探ってみると、驚くことに、ドライカレーは日本発祥の料理であることが判明。それは時代を遡ること明治時代日本郵船が運航していた豪華客船のヨーロッパ航路の船上で日本人コックが考案したと言われている。本場のキーマカレーを元に日本人の口に合うようにアレンジしたものがドライカレーとして提供されていた。つまりは「キーマカレー風」のものがドライカレーだったのだ。それがのちに日本全国に広まっていき、一部地域・主には関西エリアでは、カレーピラフやカレーチャーハンのことをドライカレーと呼ぶ地域も出てきたとか。

ただし、現代では各食品会社から販売されている「ドライカレーの素」がカレーチャーハン風のものとなっているため、関西エリアにかかわらず、そのタイプをドライカレーと認識している人も多い。

今回紹介した漫画のほかにも、“OLあるある”を描いた漫画を多数収録しているので、ぜひほかの話もチェックしてみて。共感できる話がきっとあるはず!

画像提供:ちゃー(@tyanekosu)

右のチャーハン風を指すのか、それとも左のキーマ風を指すのか?ドライカレーってどっち?/ちゃー(@tyanekosu)