ユヴェントスが、アーセナル所属のガーナ代表MFトーマス・パルティへ引き続き関心を寄せているようだ。13日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 ユヴェントスを巡っては、先月20日に行われたドーピング検査にて、フランス代表MFポール・ポグバから非内因性起源のテストステロン代謝物が検出。これを受けイタリアドーピング機構(NADO)は今月11日、ドーピング規定違反を理由に、同選手へ暫定的な資格停止処分を課したことを発表した。今後は予備として採取された“B検体”の検査が行われる予定だが、仮にドーピング違反が確定し場合、ポグバには最大4年間の出場停止処分が課される可能性があると報じられている。

 今回の報道によると、ポグバに対する出場停止処分が確定した場合、ユヴェントスは同選手との契約解除に踏み切る可能性があるとのこと。「10番」を背負う主力MFの先行きが不透明となっていることから、既に緊急時の対応計画を策定しており、その中では代役となる中盤戦力の獲得についても検討がなされているという。トーマスの名前もリストに含まれており、クラブは獲得の可能性を模索するべく動向を注視しているようだ。

 現在30歳のトーマスはアトレティコ・マドリードで頭角を表し、2020年10月にアーセナルへ完全移籍で加入した。すぐさまミケル・アルテタ監督の信頼を勝ち取り、中盤の底を主戦場にここまで公式戦通算103試合の出場で5ゴール4アシストをマーク。在籍4年目の今シーズンは右サイドバック(SB)としても起用されるなど、開幕からここまで公式戦4試合に出場している。

 今夏の移籍市場では、イングランド代表MFデクラン・ライス加入の影響からか、アーセナル退団の可能性が浮上。ユヴェントスからの関心も報じられていたが、サウジアラビア勢を含めたいずれのクラブもアーセナルの要求を満たすオファーを提示することができず残留に至った。

 果たしてユヴェントスは今後の移籍市場でトーマスの獲得に乗り出すのだろうか。クラブの動向、そしてポグバドーピング疑惑に注目が集まる。

ユヴェントスがトーマスの動向を注視か [写真]=Getty Images