13日、参議院会館で行われた「犬猫の殺処分ゼロを目指す動物愛護議員連盟(福島みずほ事務局長)」第1回ノイヌ・ノネコPT において公益財団法人どうぶつ基金の佐上邦久理事長は、環境省担当職員に「国が示しているノネコ・ノイヌの定義に基づいた分析を行った断定した例はあるのか」と質問したところ環境省は「そういった例は把握していない」と答えました。

佐上理事長は「国が示した定義に基づいたノネコ・ノイヌの断定が事実上不可能ならば法の存在価値がない。そればかりか虐待犯の言い訳(ノネコと思った)や、定義を知らない地方行政が野良犬をノイヌとして銃殺したりと、百害あって一利なしの狩猟鳥獣指定です。即刻削除してください」と環境省に訴えました。

署名のお願い

「猫や犬の殺害犯罪をなくすためノネコ、ノイヌを狩猟鳥獣から削除してください」

https://chng.it/WbJ8fFDFr4

世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!

https://www.change.org/SaveCatsAmamiOkinawa

以下にどうぶつ基金が配布した資料を公開します。

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ノネコ、ノイヌ指定はいたずらに愛護動物を殺し犯罪者を作る悪法です。

公益財団法人どうぶつ基金

理事長 佐上邦久

1,ノネコ ノイヌの定義は国が明確に示しています。

ノネコ:飼主の元を離れて常時山野等にいて、専ら野生生物を捕食し生息している個体

ノラネコ:飼い主の元を離れてはいても、市街地または村落を徘徊しているもの

※令和四年九月十六日付け環自野発第二二〇九一六三号環境省自然環境局長通知

2,しかし、両者の判別は、以下のような科学的な調査分析によらなければ不可能です。

  個体にGPSを付けて長期間、行動調査をして常時山野にいたことを確認する。

個体の糞を回収して糞の遺伝子を分析し、野生生物のDNAのみを検出する。(牛豚鶏など家畜のDNAは検出なし)

狩猟者が動物を捕獲する際に、狩猟鳥獣であるノイヌ、ノネコか否かを判別することは不可能です。

3,なぜ厳格な判別が必要か?

ノラ猫とノネコでこんなに違うからです。

●ケーススタディー1:行政の間違った判断

北海道厚岸町では2020年度にノイヌ11頭を銃殺駆除。2016年度からの3年間で39頭、16頭、25頭をそれぞれ銃殺した。この犬たちは「野良犬、野犬(ヤケン)」ではなく「ノイヌ」に分類された。

厚岸町の回答「当町では野犬(野良犬)の銃殺はしておりません。ノイヌの駆除を実施しています」

※該当犬はノイヌではありません:常時山野等にいない(農家に出没)、専ら野生生物を捕食していない(子牛を襲う)ということから、飼主の元を離れて常時山野等にいて、専ら野生生物を捕食し生息している個体ではないのです。

2021年、厚岸町は全国から抗議の結果を踏まえ、今後銃器の使用をやめてノイヌも野犬として対応していくと公表した。

●ケーススタディー2:「ノネコ」と称して猫を殺害 (虐待死の様子をyoutube で公開した大学院生

愛護動物として、みだりな殺傷・虐待から法的に保護されている猫を、山野に自活し狩猟鳥獣として扱われる「ノネコ」と称して残虐に殺害したことは、法制度を悪用し、合法に見せかけた悪質な犯行

●ケーススタディー3:ノネコ、ノラ猫の判定前に、山にいたという理由だけでノネコと決めつけて捕獲せずに銃殺すればいいと環境省に提案   

※第8回特定外来生物等分類群専門家グループ会合(哺乳類・鳥類) 平成29年2月3日(金)石田 健 委員(東京大学准教授 当時)の発言

【石田委員】端的にいえば、1人ボランティアで狩猟してくださる方がいれば何の問題もない。現地でどんどん撃てばいい。 狩猟獣なので。

【石田委員】 いや、難しくないです。だって、批判するような人は、山の中へ入ってきて、そんなことを見ていないですから。やっていますよと宣伝して連れてきてしまうから、それを処理できなくて、その後、ちゃんと責任をとれないのに、とってくるからいけないんですね。誰か1人撃つ人がいれば、すぐ解決するような問題なので。

【石田委員】 その人は黙っていればいいので。田舎へ入っていけば密猟なんてたくさんあるんですよ。(略)ノネコは密猟ではないんですよ。狩猟獣ですよね。

と、ノネコ、ノラ猫を捕獲して判定をする前に射殺をすすめて、射殺の事実隠ぺいを環境省に促すような発言。このような発言をされる人が国税を使い東京大学准教授(当時)として教鞭をとっているということにも驚きを隠せません。石田健委員はじめ、下記の出席者らが中心となって、殺処分を前提とした奄美のネコ3000頭駆除計画や沖縄ヤンバル、南大東島の猫駆除計画を策定しています。

座長) 村上 興正 (委員) 池田 透 石井 信夫 石田 健  川上 和人 成島 悦雄  西海 功 羽山 伸一

環境省) 曽宮自然環境局野生生物課外来生物対策室長 立田外来生物対策室長補佐 若松外来生物対策係長

農林水産省) 高濱大臣官房政策課環境政策室長補佐 久保農村振興局農村環境課鳥獣対策室課長補佐

これらのケーススタディーからわかるように、国が示した定義に則ってノネコノイヌと判定された例は、今まで皆無です。(判定は不可能です)

ノネコ、ノイヌという大義名分を悪用して使った殺傷行為や、ノネコノイヌの判定をジャンプして犬、猫の殺処分を安易に行おうとする悪知恵を正当化するために使われる悪法でしかありません。

狩猟鳥獣の指定の変更については、国会の承認を要せず、環境省の判断にゆだねられています。

鳥獣保護管理法の狩猟鳥獣からノイヌ、ノネコを削除するよう要請いたします。

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資料ここまで

第一回ノイヌ・ノネコPT 2023年9月13日 参議院会館 会議室

参加国会議員:福島議員、串田議員、塩村議員、小宮山議員

関係者ヒアリング:JELF 島弁護士、どうぶつ基金 佐上理事長、JAVA 和崎事務局長、PEACE 東代表

環境省担当官

署名のお願い

「猫や犬の殺害犯罪をなくすためノネコ、ノイヌを狩猟鳥獣から削除してください」

https://chng.it/WbJ8fFDFr4

世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!

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