加熱が不十分な鶏肉を食べることで、細菌の一種である「カンピロバクター」による食中毒にかかるケースが発生しているとして、厚生労働省がX(旧ツイッター)の公式アカウントで注意を呼び掛けています。

菌数が少なくても食中毒を引き起こす

 厚生労働省によると、カンピロバクターニワトリや牛などの腸管内にいる細菌で、少量の菌数でも食中毒を発生させるのが特徴です。体内に入ってから1~7日で下痢や腹痛、発熱などの症状を引き起こします。熱に弱く、食材を十分に加熱処理することで食中毒の予防が可能です。

 カンピロバクター食中毒は、国内で発生している細菌性食中毒の中でも発生件数が多く、過去には、飲食店が食肉の調理イベントの際に加熱不十分な鶏肉を提供したことが原因で、500人を超える患者が発生したケースがあるということです。

 厚労省は、カンピロバクター食中毒を予防するために、鶏肉を調理する際は、「サラダなど生で食べるものから先に調理する」「鶏肉の中心が白くなるまで十分に加熱する」「鶏肉を調理した器具は熱湯で消毒する」の3点を行うよう、アドバイスしています。

オトナンサー編集部

鶏肉の調理時は「カンピロバクター食中毒」に要注意