明治安田生命J1リーグ第27節が15日に行われ、浦和レッズ京都サンガF.C.が対戦した。

 優勝戦線に踏みとどまるため勝利が欲しい浦和レッズは、YBCルヴァンカップガンバ大阪を撃破しベスト4進出を決めた勢いを維持しながら、リーグ戦2試合ぶりの勝利を目指す。アウェイに乗り込んだ京都サンガF.C.は、7月に加入した原大智が直近3試合で4得点を挙げるなど量産体制に突入。リーグ最少失点を誇る浦和からのゴール奪取に期待が集まる。

 序盤は、ボールを握る京都と、ブロックを敷きながらカウンターを狙う浦和の構図に。こう着状態が続く23分、中盤で京都のパスをカットした岩尾憲が、DFラインの背後に飛び出した関根貴大へと浮き球のボールを供給。抜け出した関根は京都GKク・ソンユンと交錯したものの、こぼれたボールを拾い直してシュートを放つが、惜しくも枠を捉えきれない。

 決定機を逃した浦和だったが、前半アディショナルタイムにもビッグチャンスが訪れる。ピッチ中央で味方のクリアを回収したホセ・カンテが、ボールをキープしながら味方の攻め上がりを待つと、自陣ペナルティエリアから猛然と駆け上がってきた関根にパスを送り、再びDFラインの背後を取る。ク・ソンユンと1対1の場面を迎えたが、右に切り返したボールをイヨハ理ヘンリーがクリアし、得点には至らない。

 積極的にゴールを狙う浦和は、後半から12日のトルコ戦で日本代表初スタメン初ゴールを記録した伊藤敦樹を投入。攻勢を強めるなか、61分に安居海渡が左サイドの浅い位置からクロスを入れると、ボックス内で待ち受けるホセ・カンテが胸トラップで収め、GKと1対1に。しかし、足を伸ばして放ったシュートは勢いなく防がれると、相手のクリアミスにアクロバティックな体勢で再度反応するが、シュートは打ちきれなかった。

 その後も、76分に右サイドから送り込まれたマイナスのクロスに、ブライアン・リンセンがダイレクトで合わせるが決めきれず。結局、試合は0-0で終了し、両者勝ち点「1」を分け合った。20日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ第1節・武漢三鎮との一戦を控える浦和は次節、24日にアウェイでガンバ大阪と対戦。京都は23日にホームでサンフレッチェ広島と対戦する。

【スコア】
浦和レッズ 0ー0 京都サンガF.C.

京都GKク・ソンユンと1対1を迎える関根貴大 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images