優れた持続可能性と人道的な取り組みを評価する、アラブ首⾧国連邦UAE)の先駆的で世界的なアワード、ザーイド・サステナビリティ賞は、審査員による審議を行い、本年度のファイナリストを発表しました。各部門の受賞者は、COP28(国連気候変動枠組条約第 28 回締約国会議、2023 年11 月 30 日から 12 月 12 日まで UAE で開催予定)会期中の 12 月 1 日に行われるザーイド・サステナビリティ賞の授賞式で発表される予定です。

●本年度のザーイド・サステナビリティ賞への応募は、163 カ国、5,213 件。その中からファイナリスト 33 団体(中小企業、非営利団体、高校)を選出しました。
●ファイナリストたちは、気候変動対策および、クリーンなエネルギー、水資源、食糧、保健の分野において、革新的で影響力のある活動をしています。
詳しい情報についてはこちらをご覧ください。(英語)https://www.zayedsustainabilityprize.com/

ザーイド・サステナビリティ賞の審査委員会は、6 部門(保健、食糧、エネルギー、水資源、気候変動対策、グローバル・ハイスクール)に寄せられた 5,213 件の応募の中から、最終選考に残った33 団体を選出しました。本年、UAEサステイナビリティ年と COP28 UAE 開催を記念して新設された「気候変動対策」部門には、3,178 件の応募がありました。

ブラジル、インドネシアルワンダをはじめとする 27 カ国から最終選考に残ったのは、中小企業、非営利団体、高校などで、国境を越え、差し迫ったグローバルな課題に取り組むイノベーションに報いる、という同賞の使命の高まりを反映しています。

UAE 産業・先端技術大臣で、ザーイド・サステナビリティ賞事務局⾧、COP28 議⾧代理を務めるスルタン・アーメド・アル・ジャーベル閣下は、「最終選考に残った受賞者たちは、私たちの地球にとってより持続可能で強靭な未来を形作るための卓越した創意工夫と揺るぎないコミットメントを体現しています」と述べています。

「ザーイド・サステナビリティ賞は、UAE の先見的指導者であるシェイク・ザーイドの不朽の遺産を継承するものです。過去 15 年間、同賞は前向きな変化をもたらす原動力となり、151 カ国の 3 億7,800 万人以上の人々の生活を変えてきました。私たちは、世界で最も脆弱な地域のいくつかにおいて、気候変動と経済の進歩を推進するソリューションにインセンティブを与えてきました。

今回、すべての大陸から記録的な数の応募がありました。最終選考に残った国々のイノベーションは、包括性への深い献身と、重大なギャップを埋めようとする不屈の決意を反映しています。これらのソリューションは、「公正かつ公平なエネルギー移行の迅速化」、「気候変動資金の変革」、「自然・人々・生命・生活を中心とする」、「包摂性の確保」という、COP28 UAE アジェンダの4 つの柱に完全に合致しています。これらの持続可能性に取り組むパイオニアたちの活動は、地球を守り、生活を改善・向上させ、命を救う、気候変動の進展に向けた実践的な解決策に貢献するでしょう」 これまで 106 となる受賞者の活動を通じて、1,100 万人が安全な飲料水を利用できるようになったほか、5,400 万世帯が信頼できるエネルギーを活用し、350 万人がより栄養価の高い食品を利用し、72 万 8,000 人以上が安価な医療を利用できるようになりました。

審査委員⾧オラファー・ラグナル・グリムソン氏は、次のように述べています。「世界的な課題が増え続けるなか、最終選考に残った団体は、目的意識と革新性を持って、その時々のニーズに応えようとする世界各地の並外れた努力を明らかにし、明るい未来への希望を抱かせています。広大な海の環境を回復したり、テクノロジーを活用してより持続可能な農作物の収量を確保したり、手頃な価格で医療を受けられない人々のための変革を推進したりするなど、イノベーターたちは私たちの世界を変革しています。」

保健部門のファイナリスト:

食糧部門のファイナリスト:

  • Gaza Urban & Peri-urban Agricultural Platformは、パレスチナのNPOで、ガザの女性農業起業家に力を与え、コミュニティにおける食料安全保障の実現を目指しています。

  • Regen Organicsは、ケニア中小企業で、家畜飼料用の昆虫由来のタンパク質と園芸生産用の有機肥料を生産するコミュニティ規模の製造プロセスに特化しています。

  • Semilla Nuevaは、グアテマラのNPOで、バイオフォート化トウモロコシ種子の開発を専門としています。

エネルギー部門のファイナリスト:

水資源部門のファイナリスト:

  • ADADKは、ヨルダン中小企業で、目に見える水漏れと隠れた水漏れの両方を検出するために、機械学習とAR(拡張現実)を利用したワイヤレス・スマート・センサーを展開しています。

  • Eau et Vieは、フランスのNPOで、貧困にあえぐ都市住民の家庭に個別の水栓を提供し、スラム街で清潔な水へのアクセスを展開しています。

  • TransFormは、デンマークのNPOで、革新的な土壌フィルター技術を用いて、エネルギーや化学物質に頼ることなく、廃水、下水、汚泥をコスト効率よく処理しています。

気候変動対策部門のファイナリスト:

  • CarbonCureは、カナダ中小企業で、炭素除去技術を専門とし、生コンクリートCO2を注入して性能基準を維持しながら二酸化炭素排出量を効果的に削減しています。

  • Foundation for Amazon Sustainabilityは、ブラジルのNPOで、環境保護を推進し、先住民コミュニティの権利保護のためのプロジェクトやプログラムを実施しています。

  • Kelp Blueは、ナミビア中小企業で、深海に大規模な巨大昆布の森を作り上げることで、自然の海の原生回復と過剰なCO2の削減に貢献しています。

グローバル・ハイスクールのファイナリストは、世界6地域に分かれ、プロジェクトベースで生徒主導の持続可能性に関するソリューションを発表しました。各地域のファイナリストは次の通りです。

南北アメリカ:

Colegio De Alto Rendimiento La Libertad(ペルー)、Liceo Baldomero Lillo Figueroa(チリ)、New Horizons School(アルゼンチン

欧州・中央アジア

Northfleet Technology College(英国)、Presidential School in Tashkent(ウズベキスタン)、Split International School(クロアチア

中東・北アフリカ

International School(モロッコ)、JSS International School(アラブ首⾧国連邦)、Obour STEM School(エジプト

サハラ以南のアフリカ

Gwani Ibrahim Dan Hajja Academy(ナイジェリア)、Lighthouse Primary and Secondary School

モーリシャス)、USAP Community School(ジンバブエ

南アジア

India International Public School(インド)、KORT Education Complexパキスタン)、Obhizatrik School(バングラデシュ

東アジア太平洋地域:

北京第35高等学校(中国)、Swami Vivekananda College(フィジー)、South Hill School, Inc.(フィリピン

当賞は、「保健」「食糧」「エネルギー」「水資源」「気候変動対策」の各カテゴリーの受賞者にそれぞれ 60 万米ドル(約 8,800 万円)の賞金が授与されます。また、「グローバル・ハイスクール」のカテゴリーでは、世界を 6 つの地域に分け、それぞれからから選出された各校に最大 10 万米ドル(約 1,460 万円)が贈られます。

◆ ザーイド・サステナビリティ賞について

UAE 建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン氏の遺志を継いで設立された賞です。この賞は、「保健」「食糧」「エネルギー」「水資源」「気候変動対策」「グローバル・ハイスクール」の各分野で、革新的な持続可能なソリューションを提供している団体や高等学校を表彰し、その功績をたたえることで、持続可能な開発と人道的活動を推進することを目的にしています。これまで 15 年以上に渡り、106 組織・団体の受賞を通して、世界 151 カ国、3 億7,800 万人以上の人々の生活に+の影響を及ぼしてきました。

*リリース内の表示金額は I 米ドル=146.7 円で計算しています。

配信元企業:Zayed Sustainability Prize

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