ソウルの象徴的な河川・漢江(ハンガン)の安全を守る警察官たちの活躍をコミカルに描く韓国ドラマ「ハンガン警察」の第1、2話が9月13日に配信開始した。“第一次韓流ブーム”からトップを走り続けるスター俳優クォン・サンウの体を張ったアクションも見どころの同作で、初回から早速サンウの鍛え抜かれた肉体と身体能力が存在感を発揮。仲間たちとの掛け合いも軽快で、“元祖モムチャン(鍛え上げられた体)俳優”と呼ばれる彼らしい立ち上がりとなった。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】警察部隊の制服姿がカッコイイ!クォン・サンウ

■「ハンガン警察」第1話あらすじ

「ハンガン警察」は、河川専門の警察部隊“漢江警察隊”の奮闘を描いたクライム・アクション・コメディー。サンウはやる気十分だが血の気が多く怒りっぽい警察官ハン・ドゥジンを演じ、ワークライフバランス重視で面倒くさがりのイ・チュンソク(キム・ヒウォン)ら仲間たちと共に、時にぶつかり、時に助け合いながら治安維持のため奔走していく。

第1話では、ドゥジンがSWATチームとの対テロ訓練中に乱闘騒ぎを起こすエピソードや、パトロール中にクルーズ船運航会社の出来の悪い取締役コ・ギソク(イ・サンイ)の不審な行動を目にし、追跡するエピソードなどが描かれた。

■潜水訓練シーンでは水深10mでの水中演技も

河川を舞台にした本作だけに、水中や船上など水に関わる大規模シーンがふんだんに登場するのが見どころの一つ。冒頭、クルーズ船の船内で繰り広げられるスケールの大きなアクションが圧巻で、その中で展開するサンウ演じるドゥジンのスピード感あふれる格闘技アクションが、視聴者をドラマの世界観に一気に引き込んでいく。

水深10mはあろうかというプールで水中訓練を行うシーンでは、鍛え上げられた筋肉質な肉体はもちろん、水圧に耐えながらの潜水パフォーマンスもサンウ自らが披露。この水中訓練シーンは撮影前からトレーニングを重ねたといい、水中で泳ぎながらの演技もお手のものだ。

1976年生まれで、現在47歳のサンウ。だが一切無駄のない肉体は、チームの新人キム・ジス役で実年齢もサンウより22歳年下の若手俳優シン・ヒョンスンと並んでもまったく引けをとらない。“元祖モムチャン俳優”と呼ばれるきっかけにもなった映画デビュー作「火山高」(2001年)から20年以上を経ても衰えを知らない見事な肉体&身体能力をこれでもかと見せつけている。

■ストーリーを盛り上げるドタバタコメディー要素

一方で、漢江のほとりでゴミ拾いをするシーンでは、ジスと一緒に泥地に足をとられてハマッてしまうなど抜けたところもある愛嬌(あいきょう)たっぷりのキャラクターを披露。自分と正反対のキャラクターのチュンソクとの丁々発止の掛け合いや、男勝りな女性警察官ト・ナヒ(ペ・ダビン)との“同僚以上恋人未満”なやりとり…と、仲間たちとのコミカルなシーンも楽しいアクションコメディーに仕上がっている。

組織内部では“お荷物部隊”扱いを受け、ドタバタ感の強いドゥジンと漢江警察隊の面々。だが、漢江を愛する気持ちは強く、それだけに任務にも力が入る。1話ラストでは、そんな漢江の真ん中で大型フェリーが座礁するという大事故が発生。事故現場に駆け付けたドゥジンたちは乗客を避難させ始めるが、事件の規模が大きいため救助は難航する。身体能力ととっさの状況判断、そしてチームワークを最大限に発揮しながら、ドゥジンたちは事故・事件に向き合っていく。

3話以降では、漢江の水面下でひそかに進行する大規模犯罪の陰謀が見え隠れしていく。ドゥジンとナヒの甘酸っぱい関係も気になるところ。そして、ドゥジンの兄の死の背景にも何やら因縁があるらしい。アクションコメディーが得意なクォン・サンウが胸のすく活躍ぶりを見せる「ハンガン警察」、今後の展開にも注目したい。

ドラマ「ハンガン警察」は毎週水曜に2話ずつディズニープラスのスターで独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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