≠ME

 指原莉乃がプロデュースを手掛けるアイドルグループ≠ME(ノットイコールミー)が9月6日、7thシングル「想わせぶりっこ」をリリース。「想わせぶりっこ」は、メンバーの鈴木瞳美がシングル曲で初のセンターを務めた“あまあまソング”。擬音もふんだんにとり入れ≠MEの魅力が詰まった1曲に仕上がっている。Music Voiceでは蟹沢萌子、河口夏音、川中子奈月心、本田珠由記の4人にインタビューを実施。6月に日本武道館で開催された『≠ME 全国ツアー2023「We shout “I am me.”」』ツアーファイナルと、7月に開催された=LOVE、≠ME、≒JOYの3組による合同フェス『イコノイジョイ 2023』を振り返りながら、最新曲「想わせぶりっこ」のMV撮影の舞台裏、それぞれが感じた歌詞の印象について話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

日本武道館はメンバー全員の絆、団結力が深まった日

――日本武道館のステージを経験して、どのような気持ちになりました?

蟹沢萌子 日本武道館は私たちにとって憧れの場所でした。今でもふとした時に「≠MEは日本武道館でライブをしたんだ」と実感して1人でジーンとすることがあります。武道館は客席が円形なので、皆さんに包まれているような感覚がありました。ファンの皆さんがそばにいてくださるからずっと走り続けられている。私たちと皆さんの関係性と日本武道館の包み込んでくれるような形が重なり、想いがたくさん詰まったライブになったと思います。

――ライブのハイライトは?

蟹沢萌子 私のハイライトはオープニングです。初期の宣材写真にならってメンバーが並んでいて、宣材写真がキラキラととけたら私たちが登場するというものでした。すごくワクワクしましたし、始まる前もメンバー同士で目を合わせたりしていました。隣に必ず同じメンバーがいてくれる。4年経った今も変わらないことが、本当に幸せなことだと思いました。

――本田さんはいかがですか。

本田珠由記 ステージに立つ前は緊張していたのですが、メンバー全員とハグをしたら緊張がかなりほぐれて、メンバーみんなの存在がとても大きくて大切なものだということを実感しました。ファンの皆さんの声が聞こえることのありがたさ、1人ひとりが私たちを好きでいてくださることが宝物みたいに大事なものです。これからもその想いを大切にしていきたいと思ったライブでした。ステージから見たペンライトの景色は忘れないです。そして、みんなの笑顔も輝いていて、その表情から明るい感じが伝わってきて嬉しかったです。

――緊張していたとのことですが、前日はしっかり眠れました?

本田珠由記 私はギリギリまで復習をして、しっかりと眠れました!

――本田さんのハイライトは?

本田珠由記 『「君と僕の歌」』で私たちが歌った後にファンの方のみで歌っていただくという場面がありました。皆さんが私たちに届けてくださる応援だったり声援が力になっていることを感じましたし、一人ひとりの存在の大切さにありがとうと大好きの気持ちでいっぱいになった瞬間で、私の中のハイライトです。

河口夏音 日本武道館はアイドルが憧れる場所です。いろいろなアイドルさんが夢の舞台として名前をよく挙げている場所なので、そのステージに立つことができてファンの方々への感謝と共に、私たち自身も自信がつきました。もっともっと駆け抜けていくぞという気持ちが高まった日になりました。

――前日はいかがでした?

河口夏音 私はそれほど緊張するタイプではないので、割と普段通りにしていたと思います。

――緊張しないというのは羨ましいです。

本田珠由記 いつもなっちゃん(河口夏音)が落ちつかせてくれるおまじないをかけてくれます!

河口夏音 ノリで作ったおまじないです(笑)。

――そんな河口さんのハイライトは?

河口夏音 私は「こちらハッピー探検隊」の間奏に行ったイリュージョンハイライトでした。私は楽しいことが大好きなので、楽しいことが詰まった時間でした!

――川中子さんは日本武道館公演いかがでした?

川中子奈月心 日本武道館では今まで以上に一体感がありました。ファンの皆さんと私たちもそうですし、メンバー全員の絆、団結力が深まった日でした。日本武道館に来てくださった方はもちろん、来られなかった方や新たにファンになってくださった方も一緒に、目標の場所まで行けたらいいなと今まで以上に思えた公演でした。

――東京ドームですね! 川中子さんのハイライトは?

川中子奈月心 個人的なことになりますが、私がセンターを務めた「君はスパークル」です。バンドさんが演奏してくださったのですが、「君はスパークル」はバンドサウンドが合うのではないかとずっと思っていました。密かにやってみたいなと思っていたので、生バンド演奏で「君はスパークル」を披露できたことが嬉しかったですし、印象に残っています。

≒JOYは中身もかわいいグループ

村上順一

左から川中子奈月心、蟹沢萌子、本田珠由記、河口夏音

――合同フェス『イコノイジョイ 2023』はいかがでした?

蟹沢萌子 今年も富士急ハイランドのコニファーフォレストで、=LOVEさん、≒JOYちゃんとステージに立てて本当に嬉しかったです。ステージも増えて水や泡を使った演出もあり、昨年よりもパワーアップしたフェスになりました。私たちは=LOVEさんの楽曲をカバーさせていただいたり、逆に=LOVEさんや≒JOYちゃんが私達の楽曲をやってくださって、『イコノイジョイ 2023』ならではのことがたくさんできたことがすごく楽しかったです。

――≒JOYは後輩にあたるわけですが、1年経ってどのような印象ですか。

川中子奈月心 すごくフレンドリーに話しかけてくれてとてもかわいい後輩だと思いますし、みんなのパフォーマンスから刺激をもらっています。

――お話しされたりも?

本田珠由記 ≒JOYの最年長のメンバーと私は年齢が一緒なのでお話ししました。私は最初緊張していたのですが、≒JOYのみんなはすごく優しくて、みんなに「みるてんさん」と呼んでもらえたことがすごく嬉しくて、いつか食事に一緒行けたら嬉しいなって思い、ご飯のお誘いはたくさんしました。

――何を一緒に食べたいですか?

本田珠由記 ≒JOYちゃんが食べたいものに合わせて行きたいです!

――河口さんは≒JOYのメンバーとはいかがでした?

河口夏音 私は人見知りなので、話しかけてもらえてありがたかったです(笑)。今年は去年よりも≒JOYちゃんたちと仲良くなれたので、お話し会などで私はたまに変わったコスプレをするのですが、これからは≒JOYちゃんにそのコスプレ姿を見せにいけたらなと思いました。

――距離がより縮まりそうですね。蟹沢さんはいかがですか。

蟹沢萌子 今回は曲によって隣にいるメンバーが違ったので、初めてお話しした≒JOYのメンバーもいましたし、みんなの中身を知ることができました。隣になったメンバーに「どう呼んだらいい?」みたいな(笑)。≒JOYちゃんって本当に純粋でまっすぐでかわいいいんです。リハーサル中にたまたますれ違って「お疲れ様です」と挨拶してくれた時、私は無意識に「かわいい!」となりました。見た目ももちろん、中身もかわいいグループなんだということを知れて嬉しかったです。

歌詞を通して新しい出会いがあった

――合同フェス『イコノイジョイ 2023』で初披露となった新曲「想わせぶりっこ」。MV撮影の裏話はありますか。

川中子奈月心 毎回撮影にお人形の猫ちゃんが置いてあるのですが、今回もしっかりいたので、私は「やったー!」となりました(笑)。ふと、この猫ちゃんたちにお名前ってあるのかなと思ってスタッフさんに聞いたら、一匹ずつちゃんとお名前があってテンションが上がりました。あまりMVと関係なくてすみません(笑)。

蟹沢萌子 奈月心の素晴らしい笑顔の秘密は、その猫の存在があります(笑)。

――あはは。河口さんは撮影いかがでした?

河口夏音 男の子役としてマネキンが使われていたのですが、それが本当にリアルでした。撮影で使われていない時に置いておく場所があって、曲がり角を曲がった左側にマネキンが置いてあるのですが、そこを通るたびにびっくりしていました。

蟹沢萌子 マネキンから魂を感じたよね。

――出会い頭にあのマネキンはびっくりしますよね。さて、本田さんは撮影いかがでした?

本田珠由記 私は自分の歌割りで<あまあまがいい>と歌っているのですが、それとリンクするように“あまあまなメイク”をしていただきました。キラキラのグリッターリップ、大きいハートのデコレーションパーツを顔いっぱいに乗せたり、今までしたことがないメイクをしていただいて、自分の新鮮な姿を見られて嬉しかったです。

――蟹沢さんは?

蟹沢萌子 瞳美が恋をして、私たちが魔法でサポートして恋を叶えていくストーリーで、私が息を吹くと魔法の絨毯に乗った瞳美が飛んでいくシーンがあります。息を吹くことが普段ないので、個人的に息を吹きかける口をするのが照れくさくて。そう思いながらドアに顔をくっつけていたら、スタッフさんから「もう少しドアから離れてね」と言われてしまうこともありました。苦戦したのですが、映像で見たらできていて、しかもCGと合わさって絨毯が飛んでいくのを見て感動しました。

――キャリアも積み重ねてきてもまだまだ照れくさいことってあるんですね。

本田珠由記 今回の楽曲は<てゅ てゅー♪><ちゅー><ギュッと>などでする口の形はファンの方の前でなかなかしないので、ちょっと照れくさかったんですけど、そこにきっとかわいさがあると信じて頑張りました。

――イントロで聴ける<てゅ てゅー♪>って面白い擬音ですよね。

蟹沢萌子 心で感じていただくときめきの音なんじゃないかなと思います。ファンの皆さんがどう思ったのかも聞いてみたいです。指原さんは曲の解釈を私たちに委ねてくださるので、ファンの方はもちろん、メンバーひとり一人この曲の解釈や捉え方は違うと思います。それがメンバーそれぞれのかわいいにつながると思います。

――では、歌詞からどのようなことを感じましたか。

本田珠由記 <やだ!わたしに決めて!>や<「1番」が欲しいの>といったフレーズは、想いの強さもありつつ、どこか自信もある子なのかなと思いました。<ちゅー ちゅー ちゅーじゃなきゃ>と言っているけど、ぎゅっとしてほしいみたいな。甘えん坊で君のことが大好きな子で、聴いていると愛おしい子だなと思いました。

川中子奈月心 聴くだけでは分からない音符マークやハートマーク、ビックリマークハテナマークなど歌詞を読んでいても可愛くていいなって思いました。自信があってかわいくて背中を押してくれる曲だと思います。

河口夏音 自信がある女の子って本当に素敵だなと思いました。私自身そういう人に憧れます。理想のアイドルになれるように頑張っていきたいと思いました。

――蟹沢さんはいかがですか。

蟹沢萌子 かわいくてたくましい子だと思いました。それが歌詞の随所に表れていて、< でっかい この愛情に>は「大きな」ではなくて、「でっかい」という言葉使っていたり、ラストサビの<すんごく すんごく 愛して>も包み隠さない彼への気持ちが表れています。この女の子はきっと君の前ではうさぎさんのようにふわふわした、か弱い女の子のように振る舞っているんじゃないかなと想像したり。それが総じて愛おしく感じるようなキャラクターだなと思いました。歌詞を通して新しい出会いがあり、アイドルとしての見せ方の勉強にもなるなと、この曲から学びました。

――センターを務めた鈴木瞳美さんと重なる部分はありますか。

蟹沢萌子 かわいらしい部分はもちろん、瞳美の愛が強い部分と重なると思います。瞳美も努力家で芯があるタイプなので、甘い見た目と芯のあるところは、歌詞に登場する女の子とつながるのかなと思いました。

――日本武道館公演を経て第2章という空気を感じています。皆さん2023年も残りわずかですが、どのような年にしたいですか。

本田珠由記 常に進化をし続けるアイドルでありたいと思っていますし、ファンの皆さんには今まで見せてきた姿はもちろん、もっといろいろな面を知ってほしいという気持ちで活動していきたいです。みんなで研究を重ねて楽しませていきますので、これからも応援よろしくお願いします。

河口夏音 今、応援してくださるファンの方にも、もっと好きになっていただけるように魅力を増していきたいです。また新たに≠MEを知ってくださる方、好きになってくださる方がたくさん増えていただけるように、いろいろな活動をしていきたいと思っています。

川中子奈月心 ここまでの活動の中でいろいろな面を見せることができたと思います。それも見せつつ、成長した部分を見ていただきたいので、これからもよろしくお願いします。

蟹沢萌子 ≠MEのいいところは、さまざまなカラーの楽曲があって、いろいろな色のメンバーがいるところだと思います。多彩に表現する≠MEをたくさん愛していただけるようなグループでありたいので、メンバーの色をもっと出せるような努力ができたらと思います。5周年に向けて皆で手をつないで走っていけたらいいなと思っていますし、パワーアップした姿をお見せできたらと思います。

――四字熟語みたいな言葉で、今の≠MEを表すいい言葉ってありますか。

蟹沢萌子 十人十色ではなく、十二人十二色かな?

本田珠由記 いいね! 一人ひとりの魅力がたくさんあるのですごく合ってる。

川中子奈月心 あとは変幻自在!

蟹沢萌子 うんうん。そして、「君僕大好き」もいいかも。君を表すファンの皆さんと、僕を表すメンバー、総じて大好きというのも≠MEらしさがあっていいなと思います。

(おわり)

作品情報

7thシングル「想わせぶりっこ」
2023年9月6日(水)発売

■「想わせぶりっこ」Type A

品番:KIZM-775~6
MAXI+DVD
1,800円(税抜価格1,636円)

初回プレス分のみ封⼊
・応募抽選シリアルナンバー券A封⼊
CD
1 想わせぶりっこ
2 フロアキラー
3 想わせぶりっこ (off vocal ver.)
4 フロアキラー (off vocal ver.)
DVD
1 想わせぶりっこ Music Video
2 想わせぶりっこ メイキング映像

■「想わせぶりっこ」Type B

品番:KIZM-777~8
MAXI+DVD
1,650円(税抜価格1,500円)

初回プレス分のみ封⼊
・応募抽選シリアルナンバー券B封⼊
・≠ME生写真ランダム1枚封入(全12種)
CD
1 想わせぶりっこ
2 月下美人
3 想わせぶりっこ (off vocal ver.)
4 月下美人 (off vocal ver.)
DVD
1 特典映像「ノイミー学園 夏の遠足 ハッピー探検 in 東武動物公園

■「想わせぶりっこ」Type C

品番:KIZM-779~80
MAXI+DVD
1,800円(税抜価格1,636円)

初回プレス分のみ封入

・応募抽選シリアルナンバー券A封入
・≒JOY生写真ランダム1枚封入(全12種)
・≒JOYアナザージャケット封入
※カップリング楽曲Cは≒JOY歌唱楽曲となります

CD
1 想わせぶりっこ

2 その先はイグザルト

3 想わせぶりっこ (off vocal ver.)

4 その先はイグザルト (off vocal ver.)

DVD
1 ≒JOY「その先はイグザルト」
Music Video
2 ≒JOY「その先はイグザルト」メイキング映像

■「想わせぶりっこ」ノイミー盤(web販売のみ)

品番:NMAX-1417
CD only
1,100円(税抜価格1,000円)
イベント参加券付き
1 想わせぶりっこ
2 デートの後、22時
3 想わせぶりっこ (off vocal ver.)
4 デートの後、22時 (off vocal ver.)