プレミアリーグ第5節、トッテナムvsシェフィールド・ユナイテッドが16日にトッテナム・ホットスパースタジアムで行われ、ホームのトッテナムが2-1で逆転勝利した。

4連勝を目指すトッテナムは、インターナショナルマッチウィーク明け初戦で昇格組のシェフィールド・ユナイテッドとのホームゲームに臨んだ。

前節のバーンリー戦をソン・フンミンの今季初のハットトリックの活躍などで5-2の逆転勝利を収めて好調を維持する新生スパーズ。この試合の前日に発表された8月のリーグ表彰ではポステコグルー監督と新司令塔マディソンがいずれも月間MVPに選出されており、良い流れで開幕4戦未勝利とプレミアの洗礼を浴びるブレイズを迎え撃った。なお、前節からのメンバー変更はなくソン・フンミンが引き続き[4-2-3-1]の最前線に入った。

立ち上がりから“アンジェ・ボール”を披露し、ボールの主導権を握るトッテナム。開始8分にはボックス付近での細かいボールの出し入れからパプ・サールのミドルシュートで最初の枠内シュートを記録する。

以降は最後尾のロメロ、中盤でフリーマンを担うマディソンを起点に良いリズムでボールを動かすホームチーム。18分にはバイタルエリアで仕掛けたビスマがボックス左に持ち込んでニア下を狙った左足のシュート。この直後にはソン・フンミンがペナルティアーク左からファーポストを狙ったコントロールシュートを放つが、いずれもGKフォダリンガムの好守に阻まれる。

その後、マカティーにボックス中央で決定的なシュートを打たれたものの、GKヴィカーリオのビッグセーブで事なきを得たスパーズ。これで気を引き締め直すと、しっかりとリスクを管理しながら相手陣内でハーフコートゲームを展開。中央でのコンビネーションに相手を揺さぶってのクロスと、多彩な仕掛けでチャンスを作り続けたが、ソロモンやマディソンの決定機もGKフォダリンガムに阻まれ、ジャブを打ち続けた前半にゴールをこじ開けることはできなかった。

後半も引き続き相手陣内でハーフコートゲームを展開するトッテナムだが、人海戦術で守るブレイズの守備をあと一歩のところで崩し切れない。また、前半から目に余るアウェイチームの遅延行為、審判団の微妙な判定によって徐々にイージーなミスが増え始める。

すると、74分には相手の術中にまんまと嵌って痛恨の失点を喫する。ロビンソンの右サイドからのロングスローからワンバウンドしてファーに流れると、これに反応したハメルの左足シュートが右ポストの内側を叩いてゴールネットに吸い込まれた。

これで勝利に2点が必要となったトッテナムは80分に3枚替えを敢行。ソン・フンミン、パプ・サール、ソロモンを下げてペリシッチ、リシャルリソン、これがデビュー戦となるブレナン・ジョンソンを投入した。

交代直後にはブレナン・ジョンソンが裏抜けからゴールネットを揺らすが、これは惜しくもオフサイドで認められず。以降は専守防衛の構えを見せる相手の守備を攻めあぐねて時間だけが過ぎていく。

それでも、ブレイズの遅延行為によって12分が加えられたアディショナルタイムポステコグルーのチームが驚異の粘りを見せる。そして、それをけん引したのが、悩めるブラジル代表FWだった。

まずは98分、左CKの場面でキッカーのペリシッチが正確なクロスを供給すると、ニアにタイミング良く走り込んだリシャルリソンが渾身のヘディングを叩き込み、加入2年目で初となるホームでのリーグ戦ゴールとする。

そして、直後の100分にはウドジェの高い位置での潰しから仕掛けたショートカウンターでマディソンのスルーパスに反応したリシャルリソンはボックス左から冷静に中央のクルゼフスキに繋ぐと、スウェーデン代表MFが利き足とは逆の右足の強烈なシュートをゴール左に突き刺し、劇的逆転ゴールとした。

その後、2枚目のカードをもらったマクバーニーの退場もあって10人となったブレイズの反撃を凌ぎ切ったトッテナムは、ホームで苦しみながらも見事な逆転劇で4連勝を達成。次節に控えるアーセナルとのノースロンドンダービーに大きな弾みを付けた。

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