牡蠣・カキ

アメリカでも大人気の牡蠣だが、テキサス州でこのほど、生の牡蠣を食べた30代の男性がいわゆる「人食いバクテリア」に感染し、死亡した。

ただの食中毒では済まなかった原因を、地元メディアの『Fox26 Houston』をはじめ、『USA TODAY』やイギリスの『Mail Online』も報じている。


■感染すれば3人に1人が死亡

テキサス州ガルベストン郡の30代男性が、生の牡蠣を食べ「ビブリオ・バルニフィカス」という細菌に感染して死亡した。プライバシーを重んじ、氏名は明らかにされていない。

この菌は、腸炎ビブリオやコレラ菌などと同じビブリオ科に属するグラム陰性桿菌で、小腸で増殖し、周囲の組織を攻撃。高熱、悪寒とともに敗血症ショックに陥り、抗生物質が効かず、多臓器不全に陥れば死の危険性が高まる。感染者の3人に1人は助からないという。


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■基礎疾患があった男性

ガルベストン郡保健局のフィリップカイザー医師は、「この患者は数週間前に地元のシーフード・レストランで生牡蠣のプレートを注文。食べた2日後に腹痛、下痢、嘔吐などが起き、病状が悪化して次の日には入院となった」と説明している。

ビブリオ菌の感染症で亡くなることは稀だが、患者は肝臓の持病のため免疫抑制剤を服用中で、感染症全般において重症化リスクを抱えていた。糖尿病など、基礎疾患により深刻化することがままあるという。


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■海水温が高まり増える感染者

先月には米国疾病予防管理センター(CDC)が、「今年になって少なくとも12人がビブリオ菌の感染で死亡している」として、警報を発令していた。

ビブリオ・バルニフィカス菌は、かつてはメキシコ湾のみで騒がれていたが、温暖化による海水温の上昇で、2040年までに沿岸部を持つアメリカのすべての州で蔓延する可能性があるという。


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■皮膚に傷があるときも危険

日本でも貝類においては、大腸菌、腸炎ビブリオ菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラおよびセレウス菌などの検査が行われている。

いわゆる「人食いバクテリア」による感染は、生の貝類を食べることだけが原因ではない。皮膚に傷がある状態で危険な細菌が繁殖している湖や川に入り、傷口から菌が入り込むケースも多いことを忘れてはならないという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

生牡蠣のビブリオ菌で米男性が死亡 温暖化による海水温の上昇が原因