16日にラ・リーガ第5節のバルセロナvsベティス戦が行われ、バルセロナが5-0と大勝を収めた。

 代表戦ウィーク直後の試合で大量得点を奪ったバルセロナ。その口火を切ったのは、今夏の移籍市場閉幕日にチームへと加わったポルトガル代表FWジョアンフェリックスだった。前半25分、フェリックスと同タイミングで駆け込み加入を果たしたポルトガル代表DFジョアン・カンセロが前線からの守備でボールを奪うと、スペイン人MFオリオル・ロメウがゴール前に浮き球のパスを供給。走り込んだフェリックスの最初のシュートは上手くヒットしなかったものの、ボールが良い位置にこぼれると、詰めたフェリックスが角度のないところからシュートをねじ込んだ。

 このゴールで勢いに乗ったバルセロナは、前半のうちにポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが追加点をマーク。2点リードで迎えた後半にはスペイン代表FWフェラン・トーレス、ブラジル代表FWハフィーニャ、カンセロがゴールネットを揺らし、5-0で快勝。リーグ戦4連勝を飾った。

 試合後、フェリックスはインタビューに対応。16日、同選手のコメント内容をスペインメディア『Relevo』が伝えている。

 ベティス戦のMVPに選ばれたフェリックスは「とても良い気分だよ」と喜びを露わに。次のように初スタメンを果たした試合を振り返った。

「このメンバーと一緒にプレーできるなら、たとえ先発であっても簡単にやれるんだ。僕たちはすべてを上手くやったと思う。チームは良い構造を持っているから、スペースを開けられるし、そこからゴールが生まれる。自信を得るためにも、FWにはゴールが必要だ」

 また、レヴァンドフスキのゴールシーンでは、直前にフェリックスが巧みなフリックを披露。フェリックスは早速、百戦錬磨のゴールハンターとも好連携を見せた。

「彼(レヴァンドフスキ)はゴールを大切にして生きている。僕も自分が最高レベルに到達できるよう努力しているよ」

「チームはとても調子が良く、お互い簡単にプレーできている。僕はできる限りのことをするつもりだ。今夏の移籍は僕に大きな影響を与えたんだ。チームメイトとも仲良くなったし、今はとても幸せだよ」

 今夏にはアトレティコ・マドリードからの退団を申し出、何度もバルセロナへの移籍願望を口にしてきたフェリックス。ベティス戦では、“意中のクラブ”でプレーできる喜びがプレー内容と結果に表れた格好だった。

ベティス戦で先制弾をマークしたバルセロナのフェリックス [写真]=Getty Images