高齢者などが買い物などの移動手段として用いる電動のカート「シニアカー」。通常は徒歩程度のスピードですが、「世界最速」はどれくらいなのでしょうか。実はこれにも、ギネス記録が存在します。

ビックリ爆速シニアカーを作るヤツがいる!

高齢者などが買い物などの移動手段として用いる電動のカート「シニアカー」。日本では歩道を走る乗りものであるため最高速度は6km/hと、成人の早歩き程度のゆっくりとしたスピードです。ただ世界には、シニアカーを改造し、「世界最速のシニアカー」を目指すという挑戦をした事例や記録も存在します。

2023年9月現在のギネスワールドレコードには、「もっとも速いシニアカー(Fastest mobility scooter)」としてその速度記録が公開されています。

そのスピードは180.26km/h。この車両はドイツの自動車番組のために作られたもので、海外メディアによると、エンジンをバイク用のものに換装したほか、車体フレームの強化、タイヤの換装なども行われているそうです。

なお、その「世界最速のシニアカー」が走る前のギネス記録173.16km/h。英国マン島で記録されたもので、シャーシをゴーカートのものに付け替え、スズキの大型バイク「バンディット600」のエンジンを搭載したものとのことです。

ちなみに、海外の科学技術誌「New Atlas」によると、これらギネス記録には、車両が「市販のシニアカーをベースとしている」「外観が市販のシニアカーのように見える」などが規定されているとのことで、現在の記録をもつものも、過去に記録をもっていたものも、「シニアカーらしい」外観をしていることが特徴です。

一般的なシニアカー(画像:写真AC)。