ジュピラー・プロ・リーグベルギー1部)第7節が17日に行われ、シント・トロイデンとメヘレンが対戦した。

 開幕から6試合を終えた時点で2勝2分2敗とまずまずのスタートを切ったシント・トロイデンが、3勝1分2敗と勝ち越しているメヘレンをホームに迎えた一戦。シント・トロイデン所属の日本人選手はU-22日本代表帰りの鈴木彩艶、日本代表帰りの橋岡大樹、そして伊藤涼太郎が先発に名を連ねた。鈴木と同じくU-22日本代表帰りの山本理仁と藤田譲瑠チマ、さらには岡崎慎司がベンチから出番を待つ。橋岡と同様に日本代表帰りのシュミット・ダニエル、そして小川諒也はメンバーから外れた。

 試合は立ち上がりからシント・トロイデンがチャンスの数を増やしていくと、33分に均衡が破れる。敵陣中央やや左サイド寄りの位置でパスを引き出した伊藤が前を向いて横へ繋ぐと、ヤルネ・ステウカースが時間をかけずに右へ展開。駆け上がってパスを受けた橋岡はファーストタッチから右足でグラウンダーの一撃を沈め、シント・トロイデンが先手を取った。橋岡にとっては今季、そしてシント・トロイデン加入から4年目にして嬉しい初ゴールとなっている。

 40分にはメヘレンにチャンス。ケリム・ムラブティがボックス手前から強烈なミドルシュートを放ったが、ここはGK鈴木がゴールを許さない。前半アディショナルタイムにはペナルティエリア右でジョフリー・ハイレマンスからの浮き球パスを頭で繋ぎ、最後はロブ・スクーフスがボレーシュートを放ったが、鈴木の横っ飛びセーブに阻まれる。前半はこのままシント・トロイデンの1点リードで終了した。

 後半に入るとシント・トロイデンが追加点を記録。63分、敵陣でクリアボールを回収したところから伊藤が縦に繋ぐと、パスを受けたマティアス・デロージが横へ渡す。ペナルティエリア手前中央からステウカースがダイレクトのスルーパスを通すと、抜け出した伊藤が冷静にニアサイドを射抜いた。今夏に加入した伊藤にも初ゴールが生まれ、シント・トロイデンが2点をリードした。

 68分には山本と藤田が揃ってピッチに送り込まれる。山本は直後の74分、デロージからの横パスを受け、ペナルティエリア手前から左足を振り抜くも、シュートはジャストミートせずにゴール右へ。77分にはカウンターの場面でボールを持ち運んだ藤田が左のスペースへ送ると、走っていたアブバカリ・コイタが左足フィニッシュまで持ち込んだが、シュートはクロスバーを超えていった。

 試合はこのままタイムアップ。橋岡、伊藤の加入後初ゴールでシント・トロイデンが5試合ぶりの白星を飾った。鈴木、橋岡はフル出場を果たし、伊藤は68分までプレー。岡崎に出番はなかった。一方、敗れたメヘレンは3連勝中だったものの、4試合ぶりの黒星を喫している。

 次節、シント・トロイデンは24日に敵地でヘンクと対戦する。一方、メヘレンは23日に三竿健斗が所属しているルーヴェンをホームに迎える。

【スコア】
シント・トロイデン 2-0 メヘレン

【得点者】
1-0 33分 橋岡大樹(シント・トロイデン)
2-0 63分 伊藤涼太郎(シント・トロイデン)

橋岡大樹(右)、伊藤涼太郎(左)のゴールでシント・トロイデンが勝利 [写真]=STVV