パパ活をめぐるトラブルが続発している。

 マッチングアプリでパパ活をしていた、東京都福祉局に勤務する25歳の女性職員が地方公務員法の規定に違反したとして処分されたことが、9月9日に報じられた。また、今年8月にはパパ活で男性の恋愛感情を利用して現金を騙し取る手口を記載したマニュアルを販売したなどとして、25歳の女が愛知県警に逮捕されている。

 この女性は「頂き女子りりちゃん」という名前でYouTube活動をしており、パパ活で「1カ月1000万頂く頂き女子りりちゃんのみんなを稼がせるマニュアル」という詐欺マニュアルを電子販売。実際にマニュアルを購入して実践した女子大生が男性から1000万円以上を騙し取り、詐欺ほう助の疑いが持たれる事態に発展した。

「最近は普通の女性や主婦も、パパ活をやるようになりました」

 と語るのは、都内の交際クラブに勤務する男性スタッフだ。

 交際クラブとは、パパ活を希望する女性と男性をマッチングさせる、いわばデートクラブだ。この男性スタッフによれば、

パパ活という言葉ができた2014年頃は、港区女子がパーティーなどで出会った社長など、社会的地位のある男性を相手に行うものでした。当時は交際クラブも、美女とハイスペック男性の会員が多かったですね。ところがパパ活という言葉が浸透するようになってからは、一般的な女性が参入するようになりました」

 コロナ禍不況やスタグフレーション(景気停滞と物価上昇)により、これまで夜の仕事すらしたことのない女性が、パパ活をするようになったという。パパ活女子の年齢層も上がり、これまでは20代から30代の女性が主流だったが、最近は40代から50代のパパ活女子も多いという。そして男性の好みにも変化が。

「昔のような『プロ彼女』のごとき港区女子は減り、今は素人っぽい女性の方が人気があります。パパの男性も不況で、安くパパ活をしたいというのが最近の主流ですね。以前は美女しか入会させていなかったのですが、最近は様々な男性会員に合わせて、ぽっちゃりした子や、美人ではない女性も多くいます」(前出・交際クラブスタッフ)

 たとえ外見が劣っていても、パパ活の金額は女性の希望に任せているという。今やパパ活は普通の女性でも簡単に足を踏み入れることができる世界に。

 なお、冒頭で挙げた東京都の女性職員は、パパ活が無許可での兼業にあたるとして、減給の懲戒処分が下されている。こうしたパパ活女子社会問題は、今後も増えていくだろう。

(カワノアユミ)

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