9月26日(火)より、深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」の10作品目として、『君には届かない。』がスタートする。(毎週火曜深夜0:58-1:28、TBS※一部地域をのぞく、放送日によって放送時間が異なります) 同ドラマでW主演を務める前田拳太郎と柏木悠(超特急)は、TBSドラマ初出演にして初主演。前田は、スタイル抜群で成績優秀、女子の憧れの的である高校生・ヤマトを、柏木は、成績はイマイチだが明るく平凡な高校生・カケルを演じる。このたび、WEBザテレビジョンでは前田と柏木にインタビューを実施。共演前のお互いの印象や、実際に演じてみての感想を聞いた他、それぞれの学生生活についても振り返ってもらった。

【写真】プク顔の柏木悠“カケル”を見つめる前田拳太郎“ヤマト”

■心かき乱される “ぴゅあキュン” ボーイズラブストーリー

同ドラマは、累計発行部数75万部を突破したみかによる同名コミックが原作の“ぴゅあキュン”ボーイズラブストーリー。幼なじみの相反する2人が引かれ合うも伝えられないもどかしさと葛藤を少女漫画のような繊細なタッチで描いていく。

ヤマト(前田)は容姿端麗、成績抜群でよく女の子に呼び出されては告白されていた。一方のカケル(柏木)は、成績はイマイチだけど明るく平凡。クラスの友達からはどうして一緒にいるのか不思議だと言われるが、2人は小さなころから一緒で、ヤマトカケルを心配して補習にもいつも律儀に付き合っている。

たしかにヤマトは無愛想で人見知りで口下手で話しにくいかもしれないが、本当は優しくて頭が良くて何でもできることをみんなに知ってほしいとカケルは日々思っていた。

そんなある日、告白を断ってばかりのヤマトに、もしかして好きな人でもいるのかとカケルが聞くと、ヤマトは「…カケル」とだけつぶやく。カケルはまさか自分のことではないだろうと返事をするが、ヤマトにしてみたらそれは精一杯の告白だった、というストーリー。

■“主演”に対する不安は「自然と消えていきました」

――W主演を務めると知ったときの心境はいかがでしたか?

前田拳太郎(以下、前田):主演としてドラマ出演が決まったときは、正直驚きました。主演という立場に対して不安やプレッシャーがある中でのスタートになったのですが、今回は悠とW主演ということで、常に心強い味方が隣にいたので、最初にあった不安は撮影をしていく中で自然と消えていきました。

柏木悠(以下、柏木):お話をいただいたときは緊張していてしましたし、演技も初めてなので、少し不安なこともあったのですが、相手役の拳太郎くんは最初から優しくて。本読みの段階から話し掛けてきてくれたので、緊張がほぐれました。

■撮影を経て印象が変化「優しさが全面に出ている」

――お二人それぞれのお会いする前の印象と、実際に共演して知った一面を教えてください。

前田:悠の存在は知っていたのですが、アーティストとして活動する悠の写真を見ているとかっこよくて“どんな感じの子なんだろう”と思ってたんです。でも、実際に会ってみるとすごく元気でかわいらしくて、カケルを演じる上で大事な要素を元々持ち合わせているなという印象でした。

あとは、アーティストの活動をしながら、ドラマという慣れていない環境の中でも毎日元気に一生懸命頑張っていたので、良い印象がどんどん大きくなっていって、今はすごく仲良しです!

――どういった部分がカケルと共通していると感じますか?

前田:僕にとって、原作でかわいらしいキャラクターの役を演じるのはプレッシャーだと感じるのですが、やっぱり“かわいい”というのはすでに(その人自身が)持っているものが大事になってくると思っていて。

そういう点では(柏木は)普段からかわいらしい性格ですし、何より自分で“かわいい”を知っているんですよ! “これをやったらかわいい”というのを熟知しているというか、うまいんです。

柏木:ははは(笑)!

前田:カケルのかわいい部分をしっかり出していけるというのが本当にすごいなと思いました。

――柏木さんは前田さんに会う前の印象はいかがでしたか?

柏木:会う前の印象としては、すごく身長が高そうだなと思っていて。空手も強いと聞いていましたし、“ちょっと怖いんだろうな”と思っていたのですが、実際に会ったら優し過ぎて…“きっと怒ったことないだろうな”というレベルでした。

実は最初から積極的にいけるタイプではないのですが、 (前田は)会ってすぐに素が出せる相手でした。優しさが全面に出ているので、僕も積極的にいけたのかなと思います。

――実際にお会いしてみて変化はありましたか?

柏木:撮影を通して思うのは、相手が拳太郎くんでよかったなということです。演技が初めてで緊張したりもしたのですが、そういう時にすぐに察して気遣ってくれて。(前田の方から)率先してアドバイスをくれたり、『こうしよう』と意見をくれることが多くて、すごく助かりました。

ヤマトは常に無表情なのですが、拳太郎くんはずっとニコニコしていて、常に楽しそうにしているので“あまり似ていないのかな”と思ったのですが、取材などで一緒に撮影をするときの表情が、すごくヤマトでした!

■胸キュンポイントは「“好き”が溢れ出ちゃう瞬間」

――撮影の空き時間はどのように過ごしていましたか?

柏木:空き時間は二人で話すことが多かったのですが、いろんなゲームをしました。ラップバトルから始まったよね?

前田:二人とも全然できないんですよ、韻も踏めていなくて(笑)。ただリズムに乗って話しているだけなんですけどね。

柏木:そう(笑)。でも、朝イチから音楽を流してテンションを上げていました!

――お芝居の話をすることもあったのでしょうか?

前田:そうですね、大変なシーンもたくさんあるので、そういうときは二人で話し合いながらシーンを作っていきました。

――ネタバレにならない程度でどんな部分にキュンとしたか教えてください。

前田:二人の関係は親友でもあり、好きな人でもあるのですが、タイトルにもある通り恋愛としての距離はなかなか縮まらないんです。

そんな中で、時々ヤマトの“好き”が溢れ出ちゃう瞬間は、見ている皆さんキュンキュンしていただけるんじゃないかなと思います!

柏木:本当にピュアで高校生らしくて…つい“言っちゃえばいいのに!”と思ってしまうのですが、二人の恋を応援していくうちに、自分もその気持ちが分かってニヤニヤしちゃいました。

――表情で表現するシーンは難しい場面も多かったのではないでしょうか?

柏木:そうですね…僕はとにかく原作を読むようにしていて。カケルの表情は出そうと思って出せる表情ではなくて、一見感情を出しているように思えるかもしれないのですが、それを言葉でなく、表情だけで伝えるシーンも多かったんです。

喜怒哀楽の波打ちが激しくて、コロコロ表情が変わるという部分は、どう切り替えて見せようか考えながら演じました。

■“モテ役”がプレッシャーに「かなりドキドキしていました」

――容姿端麗で成績抜群のヤマトを前田さんが、成績はイマイチだが明るく平凡なカケルを柏木さんが演じていますが、ご自身の学生時代と比較していかがですか?

前田:やっぱり僕も学生の頃から容姿端麗で、スポーツもできて、頭も良くて、モテモテで…って全部うそなんですけど(笑)!

柏木:絶対に使ってください、今の(笑)!

前田:(笑)。インタビューで自分の役を説明するときに、カンペに書いてあるのですが、プレッシャーがすごくて! 撮影前はかなりドキドキしていました。

学生時代は勉強もできる方ではなかったですし、全くモテていなかったので…スポーツだけは頑張っていたんですけどね。だから、今回の役を演じるということで、どうやって役作りをしていこうか悩みました。

柏木:僕はついこの間まで本当に普通の高校生だったので…ね?

前田:えっ、知らないよ(笑)?

柏木:でも一つ言うなら、成績はわりとよかったです! でもモテに関しては…。バレンタインはお母さん、おばあちゃん、お姉ちゃん…3つでしたね(笑)。僕の学校にもすごくモテる人がいて。

前田:超特急よりモテる人がいたんだ!

柏木:僕は静かに生きていたので、そのモテる人をハンカチでキーってしながら見てました…うらやましかったです(笑)。

――最後に読者へのメッセージをお願いします。

前田:原作を僕らも拝見したのですが、すごく面白くて。このすてきな作品がたくさんの方に届けることを僕らも一緒にできればいいなと思い、試行錯誤しながら頑張ってきたので、より多くの人に楽しんでもらえればなと思います!

柏木:ドラマを楽しみにしている方もいらっしゃると思うのですが、読んでいる中で僕は原作がすごく好きになったので、原作からドラマに入る方も、ドラマから原作に入る方も両方大事にしたいと思っています。

ドラマを見て、より原作を好きになってもらえる方が増えるように僕らも頑張ったので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います!

『君には届かない。』でW主演を務める(左から)柏木悠、前田拳太郎/ (C)『君には届かない。』製作委員会