福島相双復興推進機構は、株式会社ソトコト・プラネット(未来をつくるSDGsマガジンhttps://sotokoto-online.jp/)と共に、都市部に住みながらも福島12市町村との自分らしい関わり方を考える連続講座「ふくしま未来創造アカデミー」を開講しています。

 この講座は今年度で2期目を迎えています。昨年度の1期生がコアとなって福島12市町村に着目した企画を東京や福島で連続して実行しており、アカデミーを通じて福島12市町村の関係人口のコミュニティが創出されています。

 今年度も「福島の未来のためにできることをやってみたい」「東京にいながらも地域との関わり方を模索している」「同じ価値観を持つ仲間と思いを共有したい」「ローカルに興味があり、自分のスキルを地域で活かしたい」といった方々を対象に、福島12市町村の未来を担っている地元プレーヤーとゆるやかにつながりながら、当該地域との自分らしい関わり方を模索していただくことを目指しています。

【ふくしま未来創造アカデミー】とは

  • 福島12市町村を舞台として「地域づくり」「地域コミュニティ」「ローカルビジネス」などに関心をもつ方を対象に、福島12市町村との関り方を見出して頂き、関係人口の創出を目的とした講座

  • 受講者は、地域と自由に関わりながら関係人口として活動したり、将来的に福島12市町村と関わりながら働くことなどに関心がある方

  • 全5回の講座(都内開催4回、現地実習1回)を開催し、10月には自分らしい福島12市町村との関わり方のプランを発表、11月にはプランを活かしたイベントの実施を計画

【フィールドワークの行程と様子】 2泊3日 8月25日(金)~27日(日)

第2回講座では、地域特有の課題に向き合いながら地域の日常を彩る「場づくり」をされている方々と触れ合い、自分としての「関りしろ」(自分が関わる余白・のりしろ)が何かを探求しました。

https://hopjapan.com/

 本間さんはホップや麦の栽培から廃棄物の再利用まで、ビール造りのプロセスを見える化することで持続可能な地域の未来を見据えている方。ご自身のやりたいことを追求しながら、周りの方々と連携し「ローカルサステナビリティ」を実現するエコシステムを構築していきたいと、熱い想いを語って頂きました。

  • 坪井久夫さん 里山の見える丘キャンプ場(田村市都路)にて

 坪井さんは避難指示解除後、いち早く帰還し米作りを再開された方。坪井さんが自力で切り拓いた里山のキャンプ場で、坪井さんが丹精込めて育てた新鮮なお米や野菜をお肉と一緒にバーベキュースタイルで堪能しました。坪井さんが次世代につなげたいという地域の原風景を展望したり、その魅力を五感で感じながら、後継者不足という地域課題にも向き合った時間でした。

  • 大山里奈さん 葛尾中学校旧校舎(葛尾村)にて

 移住者である大山さんが取り組むアートによるまちづくり。大山さんはアーティストや地域外からの来訪者と住民たちとの接点をどのように生み出すか、ワークショップなどを通じて試行錯誤を重ねながら日々前進しています。葛尾村での空き家活用に対するアイデアや、大山さんが大切にしている地域の住民との関係づくりの在り方について、受講生たちは熱心に耳を傾けていました。

  • 遠藤秀文さん とみおかワインドメーヌ(富岡町)にて

https://tomioka-wine.com/

 ワインづくりを通じた100年先のまちづくりに取り組む代表の遠藤さん太平洋が一望でき浜風が心地よい小浜圃場に加え、津波で流された富岡駅の東側エリアを葡萄畑が一面に広がる風景にするべく、多くの仲間と共に取り組んでいます。ワインを通じた域外の人との交流促進や町の人の日常に寄り添うワイナリーを目指し、シーブリーズを感じるワイナリープロジェクトを推進する遠藤さんの話に受講生は深く頷きながら聞き入っていました。

  • 渡邉優翔さん Ichido(富岡町)にて 

https://ichi-do.co.jp/

 渡邉さんは花酵母を用いた新感覚のお酒造りを展開している方。地域資源を再構築し、「1°」変えられるものを探し求め、実行することをめざしています。大学を卒業して富岡町で起業した22歳の渡邉さんは、家業の造園の仕事も手掛けながら、花酵母を用いた醸造に取り組んでいます。夜の森のつつじの再生や地域内でのコメ作りなど、地域資源と向き合いながら町の人々が日常的に消費できるお酒を造ることを目指す若き起業家の姿に、受講生たちは感銘を受けていました。

  • 古谷かおりさん シェアハウスと食堂kashiwaya(楢葉町)にて

https://kashiwaya-naraha.jp/

 「結のはじまり」というスナックから始まり、現在はシェアハウスと食堂kashiwayaを運営する古谷さん。移住者としてどのように一歩を踏み出していくかというお話を「ヨソモノ」としてご自身の存在に重ね合わせる受講生の姿が多くみられました。古谷さんがおっしゃる「つながりの貯金箱」として、様々な関係性の化学反応を生み出す存在になっていることに多くの受講生が共感し、そのために何ができるか具体的に考え始めるきっかけになった講話でした。

 小高の住民の皆さんが「まちに帰ってきた」と実感できるシンボリックな存在だった青葉寿司の建物をリノベーションしてカフェとコワーキングスペースにした森山さん。町の人々が交流し、様々なニーズをくみ取った場でありたいという森山さんの想いを伺い、場づくりの軸として地域から求められるものは何なのか、積極的に質問をする受講生たちの姿が印象的でした。

【参加者の感想】

  • 震災、原発事故を経て、新たな価値創出に向けて前進を続けている方々の話を伺い、この地域の光と影の部分をしっかりと受け止めた

  • 「ヨソモノ」として地元住民の皆さんの感情に配慮し、地域に寄り添った関わり方が大切と感じた。地元住民の皆さんと移住してきた方のコミュニケーションを深め、繋ぐことに取り組みたい

  • 福島12市町村の関係人口づくりで活用していこうと考えている、話題のスポーツ「モルック」も体験し、改めてコミュニケーションツールとしての有用性を感じた

(参考):福島相双復興推進機構では、地元を巻き込んだ交流の創出、地元経済への貢献を目的として、11月12日(日)にJヴィレッジ(https://j-village.jp/)において「モルックカップ」の開催を予定しています。後日、詳細をご案内いたしますので、ぜひご注目ください。

【ふくしま未来創造アカデミー 今後の予定】

テーマ:「プランづくりワークショップ」

フィールドワークを通じて気になった活動や地域課題、ゲストの取り組みについて自分事に落とし込んでいく。受講生間でグループワークを行い、12市町村との関わり方のプランを練り実現の方向性を検討する。

テーマ:「プラン発表・終了式」

ゲストのレクチャーを聞いて新しい視点を取り入れたり、受講生間で対話をしたりしながら、福島12市町村と自身の共通項や当該地域と絡めてやってみたいことのアイデアを出し、最終プランを発表。

テーマ:「ふくしま12市町村イベントの実施」

プラン発表を受けて、受講生のやりたいことを実現していくイベントを実施。都内コミュニティスペースを使用するか、または現地でイベントという形で、受講生主導で福島12市町村の魅力を表現する。

【参考:昨年度 第一期生の取り組み】

  • 昨年度の第1期生の取組では、福島の地酒や食材を提供する小料理店を東京や福島で1日限定にて開店する取組などにも繋がっている

  • 第一期生を核とした関係人口化の動きにもご注目ください

東京相双化計画(ふくしま相双地域と関わりたい人が集まるコミュニティ)

   【つながる】https://tokyo-soso.com/category/tunagaru/

   【ひろめる】https://tokyo-soso.com/category/hiromeru/

   【ふかめる】https://tokyo-soso.com/category/fukameru/

 フィールドワークの写真等のご提供が可能です。今後のご取材に関しては、福島相双復興推進機構までお問い合わせください。

公益社団法人 福島相双復興推進機構

配信元企業:公益社団法人 福島相双復興推進機構

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