ナポリのルディ・ガルシア監督(59)は短命政権に終わる可能性もありそうだ。イタリアカルチョメルカート』が伝えている。

今シーズンからナポリを率いるガルシア監督。スクデット防衛がノルマという難しいミッションを任せられたなか、開幕2試合で格下フロジノーネとサッスオーロに2連勝も、第3節はラツィオに敗れ、第4節は昇格組ジェノア引き分けた。

ルチアーノ・スパレッティ監督(現:イタリア代表)が指揮して別格の完成度を誇った昨季と比較しても仕方ないわけだが、開幕4試合で2勝1分け1敗、勝ち点「7」という数字は2015-16シーズン以来、8年ぶりの低い水準となっている。

カルチョメルカート』は4試合で5失点を喫した最終ラインの改善が必要と指摘。ただ、今夏の最終ライン補強は韓国代表DFキム・ミンジェの後釜として獲得した元U-20ブラジル代表DFナタン1枚のみだけで、ガルシア監督はナタンを4試合で一度も起用していない。

その他にも崩しの切り札であるジョージア代表FWクヴィチャ・クワラツヘリアが昨年3月から半年間ノーゴールだったりと、チーム全体の歯車が噛み合っていない印象。イタリア国内ではナポリファンの間で早くも「#GarciaOut」のハッシュタグがトレンド入りしているという。

また、ガルシア監督と選手の関係性も危惧されている模様。ジェノア戦では2-2から勝ち越し点の欲しいシチュエーションで交代を命じられたクワラツヘリアが指揮官に「Why?」といったジェスチャーを向けるシーンも。その他の主力選手を含め、ガルシア監督はあまり信頼を得られていないとのことだ。

次の公式戦は20日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)グループC第1節のブラガ戦。敵地での一戦となるが、格下相手に充実のゲーム内容と勝ち点3を積み上げ、国内での戦いにもつなげたいところだ。