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ホロライブプロダクションの新音楽プロジェクト・Blue Journeyの1stライブ「夜明けのうた」が9月13日に東京・東京ガーデンシアターで開催された。

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「夜明けのうた」は、歌とダンスによるパフォーマンスと、出演者たちによる朗読パートで構成されたライブイベント。9月6日に発売されたアルバム「夜明けのうた」の収録曲を軸に、それぞれの楽曲で描かれているストーリーを朗読で補完する内容のライブとなっており、開演前のアナウンスでは曲が始まるまではペンライトを消すことが推奨されるなど、普段のライブとは異なる雰囲気の中、ライブがスタートした。

「僕らはどうして生きているのだろう」という独白

会場内が静寂に包まれる中、最初にステージに現れたのはアキ・ローゼンタール。彼女の「僕らはどうして生きているのだろう」という言葉を皮切りに、複数のVtuberが孤独を憂うストーリーを朗読形式で紡いでいく。場面転換ののち、湊あくあ角巻わため宝鐘マリンがステージに登場すると「僕は独りだ」でライブがスタートした。普段は個性豊かな衣装に身を包んでいる各Vtuberは、本プロジェクトでは統一感のある衣装を着用。オーディエンスもプロジェクトのカラーに合わせた青と白のペンライトでステージ上に声援を送った。

2曲披露されたところで初めてのMCへ。不知火フレアは「『夜明けのうた』へようこそ。今夜は皆さんとともに、旅に出たいと思います」と挨拶し、すぐさま「また傷に触れる」の歌唱につなげる。この曲はすでにオリジナル曲を何作品もリリースしている常闇トワ尾丸ポルカ不知火フレアの3人が担当。3人は三者三様の歌声を絡ませる圧倒的なパフォーマンスでオーディエンスを圧倒した。

音楽×朗読で引き込むBlue Journeyの世界

「astro」では天音かなた猫又おかゆ白銀ノエルの3人がブランコに乗ってステージに登場。数メートルの高さに浮いたブランコに乗りながら手を振るというバーチャルだからこそできる映像演出でファンを楽しませた。曲中にセリフパートが用意されている「夏を許せない」は大神ミオ猫又おかゆ鷹嶺ルイの3人が歌唱。彼女たちは“音楽×朗読”というBlue Journeyの表現をより濃く表現した1曲として、オーディエンスに向けて語りかけるように同曲を歌い上げた。「ツキノナミダ」の歌唱が始まると、スクリーン上に巨大な満月の映像が映し出される。角巻わため沙花叉クロヱ獅白ぼたんの3人は月明かりのもとで歌うかのような幻想的な光景の中、歌と踊りでファンを魅了した。

大空スバルが「この曲は声出していくよー!」と呼びかければ、客席からは盛大なコールが上がり、大空スバル常闇トワさくらみこ癒月ちょこ大空スバル沙花叉クロヱを加えた計5人で、アルバムを締めくくる1曲「サザンクロス」をパフォーマンス。曲の終盤ではスクリーンに映し出されている星が降る演出に合わせて紙吹雪が舞い、会場内のテンションは最高潮に達した。

次の“旅”を示唆する未発表の新曲「水たまり」

スクリーンにエンドロールが流れ、ライブの幕が閉じるかと思いきや、ステージでは再びVtuberたちによる朗読が繰り広げられる。朗読の最後に白上フブキによる「雨が降っている」という言葉を合図に未発表の新曲「水たまり」の演奏がスタート。スクリーンにはこの日の出演者23名全員が並び、全員が声を合わせてこの楽曲を披露した。

終演後、宝鐘マリンは「水たまり」について「次の“旅”への気持ちが込められている歌」と説明し、終演後に配信リリースされることがアナウンスされた。最後に23名の出演者は一斉にオーディエンスに向けて挨拶し、スクリーンの奥へと消えていった。

Z-aNでは、10月17日までこの日のライブのアーカイブ映像を配信している。

セットリスト

01. 僕は独りだ / 湊あくあ角巻わため宝鐘マリン
02. 君になりたかった / 宝鐘マリンさくらみこ尾丸ポルカ
03. また傷に触れる / 常闇トワ尾丸ポルカ不知火フレア
04. ラブソングはいらない / 白上フブキ兎田ぺこら雪花ラミィ
05. astro / 天音かなた猫又おかゆ白銀ノエル
06. 不純矛盾 / 博衣こより兎田ぺこら戌神ころね姫森ルーナ
07. 泡沫 / 白上フブキ鷹嶺ルイアキ・ローゼンタール
08. 夏を許せない / 大神ミオ猫又おかゆ鷹嶺ルイ
09. あの日の僕らへ / 湊あくあ天音かなた雪花ラミィ
10. 光の軌跡 / アキ・ローゼンタール大神ミオ大空スバル
11. ツキノナミダ / 角巻わため沙花叉クロヱ獅白ぼたん
12. サザンクロス / 常闇トワさくらみこ癒月ちょこ大空スバル沙花叉クロヱ
13. 水たまり / 出演者全員

Blue Journey「夜明けのうた」の様子。