橋本環奈重岡大毅ジャニーズWEST)のW主演で贈る、 映画『禁じられた遊び』が大ヒット上映中です。本作で、最凶蘇り怨霊モンスター“美雪”を演じているのがファーストサマーウイカさん。4時間以上の特殊メイクで挑んだ体当たりの怪演っぷりが話題を呼んでいます。

監督を務めるのは、『リング』(1998)等、 ホラーやサスペンスなどのあらゆる恐怖を追求し世に送り出してきた中田秀夫。 海外の映画配給会社からも注目され、既に58カ国から上映・配信オファーが殺到し、 世界で注目を集める新たな“ジャパニーズホラーエンターテインメント”としての期待が高まっている本作。ファーストサマーウイカさんに本作出演への感想や、“美雪”への想いなどお話を伺いました!

――本作とても楽しく拝見いたしました!美雪がとても怖く、新しいホラークイーンの誕生にワクワクしましたが、まずオファーを受けた時のお気持ちを教えてください。

ホラー映画の中で大きな役割を持つ怨霊役とういことで「私でいいんですか?!」「大丈夫ですか?!」とすごく心配していたのですが、監督やプロデューサーさん達が「ウイカさんの美雪が見たいのです」と言ってくださったので、喜んでお受けさせていただきました

――台本を読んだ時、美雪に対してどの様な印象を持ちしましたか?

キャラクターの中で美雪に一番共感ができました。ホラー映画を見る時って、基本的には襲われる側に無意識に共感して恐怖を感じることが多くて、お化け側に感情移入することはあんまりないと思います。この映画での美雪は強い“嫉妬心”に蝕まれていて、その嫉妬や執念をエネルギーに人を襲います。私も嫉妬心が原動力になるタイプで、人を羨ましく思うことで、「私も負けないように頑張ろう!」と思えるので、自身とリンクして感情移入できる、共感できるキャラクターだと感じました。私も美雪と同じ立場だったら、死んだ後も絶対化けて蘇る自信が大いにあります(笑)!

――「嫉妬が原動力」という部分に共感出来たということですね。ウイカさんはその嫉妬を無くそうとは思わず、共存していこうと思っていらっしゃるのですか?

そうですね、美雪みたいに嫉妬から人を襲ったり恨んだりはしないですけれど、「あんな作品に出られていいな」、「あの子かわいいな」、「面白いなー!」とか、人をうらやむ気持ちや小さな嫉妬があるから、「いや、みんな努力してるんや、私も頑張ろう!」となります。嫉妬が本当に原動力というか、パワーになっていますね。

――素晴らしい考え方ですね! とても怖い作品になっていますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

ホラー現場とは思えないとても楽しい現場でした。橋本さんも重岡さんも明るくて、お話が楽しい方々だし、何よりプロフェッショナルなので現場の空気が終始良い状態に感じました。監督も癒し系のふわッと優しい方で。怖いシーンの撮影はとことこん怖く、オフの時間は楽しく明るく、メリハリある素晴らしい現場でした。

――ホラー映画といえば、のお祓いも行かれましたか?

行きました!でも実は重岡さんは他の仕事で調整がつかなかったみたいで、Zoomで“リモートお祓い”をしていました。画面越しでも効果バッチリだったようです。お祓いもリモートなんて令和を感じました(笑)。

――特殊メイクは長時間かけて行われたそうですね。

特殊メイク班の皆さんが4時間くらいかけて作ってくださって。物語が進むと第一形態から第三形態へ変身していくような感じで、どんどん侵食されていくというか、枝葉も増えていったんですよね。「ここでこうした方が怖いかな」、とか「こっちの方が目力があるんじゃないかな」っていうのは、全身を塗られながら顔は自分で描き足したりもしました。

――ウイカさんはメイク動画や、美容雑誌にも登場するなど、美容通として知られていますが、特殊メイクを経験してみていかがでしたか?

あのメイク盛れるなって思いました(笑)。盛れてますよね? 特殊メイクをする前にはアルコールの様なもので肌の脂っ気をとるので、乾燥が心配だったのですが、撮影中は気合いなのか肌荒れもせずに乗り越えられました。

――完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

現場が本当に楽しかったので、「これ本当にホラー映画?ちゃんと怖いのかな?」と少し心配もあったんですが、大きなスクリーンで完成品を観ると、音とCGでさらに迫力が増してめちゃくちゃ怖かったです。当たり前ですが、細かい音や光、CGも監督が頭の中で組み立て、すべて見越して撮影していたんだと思うと、監督って本当に凄いですよね。ホラー映画こそ完成しないと分からないジャンルだなと思わされました。

――今後ウイカさんにホラー作品のオファーが殺到しそうだなと思います。そして私も観たいです!

本当ですか?!ありがとうございます。そう言っていただけると少し安心します。ホラーが苦手な方も多分いらっしゃると思うのですが、どうか頭の中で、「あれはファーストサマーウイカ」、「美雪はファーストサマーウイカ」って見ていただけたらちょっとマシになるかなって思います(笑)。演じているのは私ですから。友達や恋人と「やばい!怖い!」とか、キャッキャ言いながらお化け屋敷ジェットコースターが一緒になったみたいな気持ちで、楽しんでいただけたら嬉しいです!

――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!

撮影:オサダコウジ

【作品概要】
タイトル:『禁じられた遊び
原作:清水カルマ禁じられた遊び』(ディスカヴァー文庫)
出演:橋本環奈 重岡大毅ジャニーズWEST)
   堀田真由 倉 悠貴 正垣湊都 猪塚健太 新納慎也 ・ MEGUMI 清水ミチコ
   長谷川 忍(シソンヌ) ファーストサマーウイカ
監督:中田秀夫(「リング」「スマホを落としただけなのに」「事故物件 恐い間取り」「“それ”がいる森」)
企画・プロデュース:平野隆(「スマホを落としただけなのに」「糸」「ラーゲリより愛を込めて」)
プロデューサー:小杉宝 岡田有正 大脇拓郎 田口雄介 脚本:杉原憲明
(C)2023映画『禁じられた遊び』製作委員会

【ストーリー】
伊原直人(重岡大毅ジャニーズWEST)が息子・春翔に冗談半分で教えた小さな嘘。
「ねえパパ、トカゲの尻尾を埋めたらトカゲが生えてくるの?」
「そうだよ。でも、ある呪文を唱えないとダメなんだ。」
仲睦まじい二人を妻・美雪(ファーストサマーウイカ)が見守っていた。幸せな生活を送る伊原一家。
そんなある日、直人の元に愛する家族に起きた事故の報せが届く…。

「――この事故で…伊原美雪さんが死亡しました。」
聞き覚えのある名前を耳にした映像ディレクター・倉沢比呂子(橋本環奈)は、かつての同僚・伊原直人をふと思い出す。
その後、美雪の葬式で再会したことをきっかけに、周囲で次々と不気味な出来事が起き始めてしまう。
過去にも同じ経験があった比呂子は、恐ろしい現象の根源を探るため、伊原家へ向かう。

エロイムエッサイム、エロイムエッサイム――春翔の声が聞こえる。比呂子が目撃したのは、
失った母親に会いたいという純粋な願いを叶えようと、庭の盛り土に向かって呪文を唱えている異様な光景だった!
さらに呪文に呼応するように土の山は、蠢き肥大していく…。

そしてついに、それは庭から蘇る!
最凶モンスター美雪が比呂子と直人に襲いかかる!終わらない恐怖の先で果たして、二人は生き延びることはできるのか!

映画『禁じられた遊び』最凶蘇り怨霊モンスター“美雪”を演じたファーストサマーウイカ「私も嫉妬心が原動力になるタイプ」