non-classic株式会社が企画・開発を手掛ける「デザインや光を活用した交通誘導にかかる共同開発」 が、2023年10月6日(金)より道央道 苫小牧西インターチェンジにて運用を開始します。本研究では、デザイン性の高い照明効果により、インターチェンジ料金所手前にある転回場(ラウンドアバウト)の視認性・認知度向上を目指します。

LEDポール型誘導灯設置イメージ

概要

non-classic株式会社が企画・開発で参画している、「デザインや光を活用した交通誘導にかかる共同開 発」が、道央自動車道(道央道)苫小牧西インターチェンジにて、10月6日(金)から運用を開始します。本研究では、弊社でこれまで蓄積してきた光のデザインを中心とした技術ノウハウを応用することで、インターチェンジ手前にある転回場(ラウンドアバウト)の視認性・認知度向上を目指した実験を行います。

運用開始 2023年10月6日(金)

運用場所 道央道 苫小牧西インターチェンジ( https://goo.gl/maps/6GBrgmK1uABa6geG7 )
運用目的 高速道路通行止め時の照明技術を活用した交通誘導

1.背景

世界的な人口減少が進む中で、これまで人が行っていた様々な仕事に関して省人化が求められています。高速道路事業に関しても例外ではなく、料金所をはじめ、交通事故や通行止め時の誘導など、これまで現地で人が誘導していた部分に関しても、より効率的なオペレーションを検討する必要が出てきています。

喫緊の課題として、高速道路通行止め時に、インターチェンジ周辺に設置された情報板で通行止めに関する情報をドライバーに提示するものの、転回場が分からずに誤ってインターチェンジ内に進入してしまうという事象が発生しています。この問題を解決するために、デザインや光を活用した表現手法を研究することで転回場の視認性向上、ひいては誤進入の削減を目指し、共同研究を実施することとなりました。

2.今回の実験で実証すること

本共同研究では、ポール型LED誘導灯を設置することで、以下の2つの課題を視覚的な表現で解決するた めの実証実験を行います。 言葉での説明を第一としないため、運転中のドライバーの視線を散漫にすることなく自然に進行方向をナビゲートすることを目的としています。

1. 転回場(ラウンドアバウト)の位置

これまで文字情報のみで誘導していた表示を、転回場の外周に設置することで、ドライバーの目線から転回場の奥行きと全体像を視覚的に理解できるようにします。

2. 転回場(ラウンドアバウト)の回転方向

光が移動する方向=回転する方向と認識する人間の認知科学を応用することで、文字だけだと分かりづらかった回転の方向を視覚的に提示。日本語を母国語としないドライバーにも進行方向を伝えることができるノンバーバルデザインをベースに、すべてのドライバーへ転回場へのスムーズな誘導を促します。

苫小牧西インターチェンジ全景
LEDポール型誘導灯設置イメージ。誘導灯はインターチェンジ通行止めの間は昼夜限らず点灯し、日中でも認識できるよう光を調整しています。

3.今後の予定

季節や天候に応じて効果的な光の明滅速度、⾊味、動きを検討し、利用者に対してのヒアリングを行います。更に、デザインや光を活用することで、これまで文字情報だけで伝えていた交通誘導情報をより直感的に理解を促すためのさらなる広領域の開発を行っていく予定です。

4.研究プロジェクトについて

本研究は、高速道路の課題解決のためにNEXCO東日本北海道支社(札幌市厚別区)を主体とする共同研究の枠組みの中で開発されたプロジェクトになります。

運転席目線の実証実験イメージ動画は、こちらのQRコードよりご覧ください。

配信元企業:non-classic株式会社

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