川崎フロンターレは19日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24のグループI第1節でジョホール・ダルル・タクジム(JDT)のホームに乗り込み、1-0で勝利した。

国内リーグで10連覇に迫るマレーシアの強豪JDTを相手に初戦の川崎F。先週末の多摩川クラシコと同じイレブンをぶつけ、白星スタートを目指した。

立ち上がりかららしくボールを動かし、押し気味の川崎F。14分の左CKでサインプレーから家長に決定機があったが、流れのなかでは効果的に攻め切れない。

22分にはハイラインの裏を突かれ、冷や汗の川崎Fだが、31分に相手DFラインでボールをかっさらったマルシーニョに絶好機。だが、相手GKの好守に遭う。

その直後にGKチョン・ソンリョンがベルクソンの際どいミドルを凌いだ川崎Fはその後も攻め手を探る流れが続くが、ハーフタイムが迫るなか、先手を取る。

45分、左サイドの家長が左足でゴール前に送ったボールにニアの瀬古が競り合って浮かび上がると、ファーのマルシーニョが右足のバイシクルで突き刺す。

なかなかリズムに乗れず、チャンスも少なかった前半に先制の川崎Fは後半早々にも家長が起点となり、マルシーニョに追加点のチャンス。だが、枠を外す。

川崎Fとしてはこの勢いで追加点をもぎ取りたいが、その直後には再び裏を突かれ、ピンチ。だが、ここもGKチョン・ソンリョンがファインセーブで凌ぐ。

そんな川崎Fは61分に瀬古があとひと押し足らずの惜しいシーン。68分には次のゴールを狙って、瀬川とレアンドロ・ダミアンの攻撃的カードを切る。

だが、川崎Fは守勢に回り、74分の佐々木に続いて、84分にも山村とジョアン・シミッチを送り込み、後ろを意識した交代策に。逃げ切りにシフトする。

最後は消耗戦となった川崎Fが、堅実に守り、JDTを完封。マルシーニョの公式戦連発となる豪快弾で白星スタートを切っている。

ちなみに、グループIのもう1試合では蔚山現代FC(韓国)がBGパトゥム・ユナイテッドFC(タイ)を3-1で撃破。川崎F10月3日の次節、蔚山をホームに迎え撃つ。

ジョホール・ダルル・タクジム 0-1 川崎フロンターレ
川崎F
マルシーニョ(前45)