2年前に起きた交通事故で瀕死の重傷を負った元U-20カナダ女子代表GKライリー・フォスター(25)が、オーストラリアのAリーグ・ウィメンのウェリントン・フェニックスFC(ニュージーランド)と契約を結ぶことになった。『ESPN』が伝えている。

母国カナダウエストバージニア大学マウンテニアーズ・フットボールでキャリアをスタートし、2020年1月にリバプールFCウィメンに加入したフォスター。U-17カナダ女子代表でFIFA U-17女子ワールドカップを経験し、U-20カナダ女子代表、カナダ女子代表にも招集歴がある有望なGKだったが、2021年10月に休暇中のフィンランドで起きた自動車事故によってキャリアが暗転した。

シートベルトの故障によりレンタカーのフロントガラスに投げ出されたフォスターは、この事故で首の7箇所を骨折する瀕死の重傷を負った。また、以降もハローベスト(頸椎固定装具)の着用を余儀なくされ、医師からは二度とプレーできないのではないかとの懸念も伝えられていた。

それでも、懸命なリハビリを継続し、医師からも戦列復帰の許可を得たフォスターは、19日にウェリントンとの契約を締結。その新天地での会見では再び周囲の予想を裏切るような活躍を見せたいと意気込みを語っている。

「フェニックス(不死鳥)への加入は非常に象徴的です」

「それは新たな存在になること。文字通り灰になったものから新たに生まれるという意味です」

「この2年間、私は多くの人が一生で経験するよりも多くのことを経験してきました」

なお、ウェリントンでは正GKリリーアルフェルドが背中の手術を受けて今シーズン絶望となっており、フォスターはGKブリアナ・エドワーズと守護神の座を争うことになる。

2年前の事故から奇跡のカムバックを果たした不屈のフォスターには、前述のコメント通りに不死鳥のごとき活躍を期待したいところだ。

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