オンライン上でフリーマーケットのように物品の売買ができるとあって人気の“フリマアプリ”だが、中古品を購入する際は注意しなければならないようだ。イギリスに住むある女性はフリマアプリで中古のスニーカーを購入したが、履いた後にひどい発疹が足にできてしまったという。米ニュースメディア『The US Sun』などが伝えている。

ハーフォードシャー州ワトフォード在住のベッカ・マドンさん(Becca Maddon、29)は、ヨーロッパで人気のフリマアプリ「Vinted(ヴィンテッド)」を使って、気に入った古着や中古のバッグなどを購入してきた。しかしこのアプリを介して購入した中古のスニーカーが、彼女を恐怖に陥れることになった。

ベッカさんは昨年3月、一部に光沢素材が使われたデザインのスニーカーをわずか4ポンド(約730円)で購入した。汚れやほつれなどもなく綺麗な状態だったそうで、彼女はそのスニーカーを真空パックに密閉してシューズラックに保管していた。

そして今月4日に家族の誕生日パーティーでこのスニーカーを初めて履いたのだが、のちに足全体に赤い発疹が広がり、ひどい痒みを伴い始めた。医師に診察してもらったベッカさんは「疥癬かスニーカーに対してのアレルギー反応が原因」と診断され、治療薬を処方された。

ベッカさんは医師の口から「疥癬」の言葉が出たことで、スニーカーからダニが媒介して足に寄生しているのではないかと心配になり、「家族にも寄生するのでは」と非常に恐怖を感じたという。幸いなことにベッカさん以外の家族に発疹が出ることはなく、彼女の症状も改善されたようだ。ベッカさんは、今回の経験を次のように語っている。

「ヴィンテッドは、かれこれ3年ほど洋服やバッグなどを購入する時に使っています。たくさんの出品者がいて、いつも素敵な商品が手に入るし、時々値札がついたままの商品がかなり安く買えるため、とても気に入っているんです。」

「スニーカーに関しては、特定の種類のものを探していたわけでなくただ1足だけ必要だったのと、前からキラキラした可愛いスニーカーに興味があっただけだったんです。そのスニーカーは厚底で、光が当たると虹色に輝いていました。」

「だけどこのスニーカーを履いた次の日の朝、足に小さな発疹ができているのに気づいたんです。時々顔に湿疹ができるのでそれと同じようなものだと思い、湿疹用のクリームを足に塗りました。でもそれから2日間にかけて発疹はひどくなり、抗ヒスタミン薬を飲んだら足に赤い斑点が浮き上がってしまったんですよ。」

ベッカさんは散々な目に遭ったものの、スニーカーの販売者やヴィンテッド社に責任はないと考えており、苦情を伝えることはなかったそうだ。なおヴィンテッド社では、売り手が衣類を出品する場合は洗濯もしくは消毒し、欠陥がある場合は説明文に記載することを推奨しているそうだ。

今回のことでベッカさんは、「いくら安くても、中古のスニーカーを買うのはやめようと思いました。もう二度と買うことはないでしょう」と話している。ちなみに、他人が使用したものを使って散々な目に遭った事例は他にもある。2021年4月にアメリカのある男性が、ルームメイトのカミソリでヒゲを剃ったところ「伝染性膿痂疹」で顎がひどく化膿してしまったという

画像は『The US Sun 2023年9月15日付「WRONG FOOT I loved my £4 Vinted trainers until I broke out in a horrific rash after tiny mites burrowed into my skin and laid eggs」(Credit: Kennedy News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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