愛するペットが病気や怪我をしたら、飼い主なら心配だろう。なんとか励まそうと、普段より甘やかし、特別なおやつを与えることだってある。
そんな飼い主の性格を理解しているペットは、より知恵を働かせるようになる。
アメリカ・フロリダ州の男性が飼っている犬のパイパーは、前に怪我した時にとても甘やかされて、好きなおやつをもらえたことに味をしめたようだ。
それから頻繁に前脚を上げ、「痛いのボクチン」と、怪我したふりを連発するようになったという。
最近は、あまりにもその頻度が高いため、飼い主は「嘘は良くない」という教訓を与えるために一芝居を打つこととなった。果たしてその結末は?
ジェラードさんは、とにかくパイパー(オス)を目に入れても痛くないというほど、かわいがって大切にしている。
パイパーに必要なものは全て用意し、いつも最善を尽くしている。だが好きすぎて、どうしても甘やかしてしまいがちだ。
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最近、パイパーは好きなおやつをたくさんもらうために、前脚を上げ、怪我したふりを頻繁にするようになった。
それは数年前、パイパーが蜂を踏んでしまって、足を傷つけたことがきっかけだ。
その時ジェラードさんは彼を励ますため普段以上に甘やかし、慰めるためにおいしいおやつを与えていたのだ。
だから足が良くなっても痛いふりをすれば、おやつがもらえると思ってしまったのだろう。そこからパイパーの「痛いふり」演技が始まったという。
愛犬に甘いお父さん、つい騙されたふりをしてしまう
もちろん、ジェラードさんはパイパーが本当に怪我をしているわけではなく、痛いふりをしていることを知っている。
パイパーは痛いふりをするため片足を上げ続けます。さすがにずっと上げ続けた時には、筋肉痛を感じているようでしたが、おやつのために演技し続けていました(笑)
私は彼に弱い立場なので、うるうるした目で片脚を上げて見つめられると、騙されたふりをして、ついおやつを与えてしまいます。
すると、パイパーはさらにその行動を強化するわけです。悪循環ですよ。
パイパーの中では、「怪我のふり=たくさんのおやつ」となっているようで、頻繁に演技をして、おやつを求めるようになったようだ。
嘘は良くないことを教えるために病院に連れて行くことに
だがこれ以上はハイパーのためにもよくない。そこでジェラードさんは、厳しい態度をとろうと決めた。
私は、パイパーに厳しい教訓を教えなければならないと思いました。
ちょうど、動物病院でパイパーの健康診断をする日が近付いていたので、ジェラードさんはパイパーが怪我したふりをした時に、車に乗せて獣医のもとへ連れて行った。
ジェラードさんは、「動物病院へ連れて行って足の診察をしてもらうふりをすれば、もしかしたらパイパーは自分のしていたことが間違っていたと気付くかもしれない」と思ったのだ。
犬を怖がらせてしまったことを後悔、結局甘やかしてしまう
車が停まった瞬間、自分がどこにいるのかを理解したパイパーは、自分の計画が裏目にでてしまったことを察したようだ。
私は、獣医師に彼の足を検査するように頼みました。彼女は喜んで、一緒に演じてくれました。(ジェラードさん)
「どこも痛くないのに、注射されたり薬を飲まされたりしたらたまらない…」パイパーの思考は、その瞬間に「怪我したふり=病院直行」に変わったのかもしれない。
パイパーは、動物病院に連れて行かれたことに納得がいかない様子だったという。
私たちが、彼を怖がらせるために獣医のところへ連れて行ったということを、パイパーが理解したかどうかはわかりません。
結局のところ、怖がらせてしまったことをとてもかわいそうに思い、私は家に帰ってからパイパーにたくさんのおやつと子犬用のカップをあげてしまいました。
ジェラードさんの「厳しい教訓を与える」はずだった動物病院行きは、最終的にパイパーを再び甘やかすことになってしまったようだ。
パイパーは、やっぱりその日もより多くのおやつと、お父さんからたくさんの愛情を手に入れたという。
そしてジェラードさんも、おやつを食べて幸せそうなパイパーを見ると、やっぱり喜びを感じてしまったそうだ。
ジェラードさんのInstagramアカウント『pipersdad3』ではハイパーの日常をみることができる。最近パイパーは高齢ということもあり、視力や聴覚が衰え、認知症の傾向も出ているようだ。
それでも、パイパーが余生を全うできるよう、ジェラードさんは日々愛情を注いでケアし続けている。
References:Dog Faking Limp For Extra Treats Suddenly Realizes His Plan Has Backfired/ written by Scarlet / edited by parumo
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