調子を上げてきた鈴木。日本人右打者の記録を更新する19号弾を放った(C)Getty Images

 現地9月19日(日本時間20日)、カブス鈴木誠也は本拠地で行われたパイレーツ戦に「4番・ライト」で先発出場。3回に4試合ぶりとなる19号ソロを放った。

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 9月の本塁打はこれで6本目と好調をキープしている。3点リードで迎えた3回の第2打席、鈴木は相手2番手右腕クイン・プリースターが3球目に投じた内角のスライダーを完璧に捉えた。打球は美しい放物線を描き、左中間スタンドに着弾。打球速度は105.4マイル(約169.6キロ)、打球角度は31度、飛距離は402フィート(約122メートル)を計測し、打った本人も一発を確信した様子だった。

 鈴木はこれで今季19号。2006年に井口資仁ホワイトソックス)、城島健司マリナーズ)が記録した18本塁打を抜き、「日本人右打者シーズン最多本塁打」の記録を更新した。

 日本人右打者の単独トップとなる記念すべき一発を放った鈴木。豪快なアーチに現地メディアは反応している。

 MLBの公式X(旧Twitter)は本塁打の映像とともに「セイヤは熱いままだ」とコメント。鈴木は試合前時点で9月の月間打率が.354を記録。月間本塁打はこの日のアーチで6本目となり、絶好調の活躍を見せている。

 また、地元メディア『CHGO Sports』でカブス番を務めるライアン・ヘレラ記者は自身のXアカウントで「セイヤ・スズキが好調を維持している。スタメンに復帰した8月9日以降、151打席で10本塁打、25本の長打を記録している」と投稿。現地のポッドキャスト番組『Locked On Cubs』でホストを務めるサム・オルバー氏も自身のXアカウントで「8月1日以降、カブスで最高の打者はセイヤ・スズキだ」と投稿し、鈴木を称賛していた。

 鈴木はこの好調をキープし、チームをプレーオフ進出に導くことができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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