アンズ観光局(オーストラリア クイーンズランド州 ケアンズ、CEO:マーク オルセン)は、2023年9月14日(木)12時よりオーストラリア大使館(東京都港区)にて、日本からの更なる観光客誘引を目的としたプレス発表会を開催しました。

発表会では、ケアンズの雰囲気を感じるオーストラリア料理をお召し上がりいただきながら、ケアンズの観光業に関する最新動向をはじめ、「未来を育む観光のカタチ」として取り組んでいるオーバーツーリズムへの対策やグレートバリアリーフ、熱帯雨林といった世界自然遺産を保全するための活動内容について発表しました。また、スペシャルゲストとしてケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使である“リーマントラベラー”東松寛文さんと、ケアンズマラソン アンバサダーの福島和可菜さん、福島舞さんにもご登壇いただき、ケアンズの魅力を語るトークセッションを行いました。

フォトセッション

フォトセッション(ケアンズ観光局 セールス&マーケティングマネージャー・アジア地区 坂本サム、クイーンズランド州政府観光局 日本局長 ポール・サマーズ、ケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使 東松寛文、ケアンズマラソン アンバサダー 福島和可菜、福島舞、ケアンズ観光局CEO マーク・オルセン)

ケアンズ観光局CEO マーク・オルセン

アンズ観光局CEOのマーク オルセンからは、回復傾向にある日本人観光客の最新動向について説明しました。2019年に日本からオーストラリアへ訪問した人数は1年間で457,852名、そのうち312,628名が観光・レジャーを目的と説明しました。

その中でも、ケアンズエリアへの観光客は全体の34%(105,237名)となっており、人気の旅行先として選ばれていると述べ、2023年6月には観光客数が2019年同月比の70%まで回復しており、夏休みシーズンの7月と8月の数値も順調に推移していることを伝えました。

日本からケアンズへの直行便も2023年6月からはヴァージンオーストラリア航空における新規就航により、現在では週19~21便に増加しました。コロナ禍では、ケアンズの主要スポットのインフラ整備を進めたことを報告するとともに、2025年には全世界からの観光客25万人を達成できるように努力を続けていくと宣言。その重要なマーケットとして日本があることを伝えました。また、大阪の海遊館においてグレートバリアリーフの海中を再現する水槽のリニューアル工事が2024年公開に向けて進められています。”サンゴの生命力”をテーマに自然に近いリアルな表現に挑戦し、地球規模の環境保全について海遊館とともにプロモーションを行う新たな取り組みを発表しました。

  • アンズ観光局が提唱する『未来を育む観光のカタチ』

アンズ観光局 セールス&マーケティングマネージャー・アジア地区 坂本サムからは、世界自然遺産を2つも有するオーストラリア ケアンズで実施している自然環境の保全を進めながら、観光地を活性化する取り組みについて説明しました。

1:オーバーツーリズムへの対応

42年間、世界遺産を維持し続けているグレートバリアリーフの中にある人気の観光スポット “フランクランド島”。手付かずの自然が残る無人島への上陸は1日100名までに制限。グレートバリアリーフで観光利用できるエリアは全体の7%に設定しており、観光ツアー会社に対し厳しい許可制にするなど徹底的に管理。そのため観光客が一気に押し寄せることはありません。他にも、先住民族が森を守る特別な地域「モスマン渓谷」において、かつて観光客の増加により、駐車車両が増えたことが問題となりました。そこで、2012年6月に一般車両の進入を禁止。ビジターセンターを設置し、そこからシャトルバスに乗らなければ「モスマン渓谷」に入れないようにしています。

2:環境保護体験ツアーの販売

数年前に大規模なサンゴの白化現象に見舞われたグレートバリアリーフでしたが、サンゴ再生の取り組みが活性化していて、わずか3年で80%まで回復。そんな海洋保護活動に貢献できるプログラムツアーがあることを説明。7日間のツアーで、グレートバリアリーフ海洋管理局(GBRMPA)の専門エコガイドと海に潜り、サンゴの状態をリサーチ(撮影・測定など)、それらの結果は環境保護活動に役立てられます。

3:ケアンズの企業や観光客とともに、取り組むサステナブル

アンズ観光局が主催する視察ツアーではカーボンオフセットプログラムを実施。旅行で発生する二酸化炭素を、少しでもオフセットできるように参加した観光客のお名前で植樹をしています。それらの木は、アサートン高原に生息するキノボリカンガルーの森を増やすことに繋がっています。さらに「責任ある贅沢」をコンセプトにしているクリスタルブルックコレクションホテルでは、ペットボトルの廃棄物を使ってできた床や、部屋のハンガーなども全て紙製にするなどプラスチックゼロを実施しています。レストランに関しても車で3時間以内に配送可能な食材を80%使用するという地産地消を徹底。他にも、熱気球の会社ではヘルメットやパラシュートを全てリサイクルしており、その量は年間272kg。 950kg相当のグリーンハウスガスの削減に貢献しています。

ケアンズ観光局セールス&マーケティング・アジア地区 坂本サム
ケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使  東松寛文さん

アンズ&グレートバリアリーフ観光大使の“リーマントラベラー”東松寛文さんと、ケアンズマラソン アンバサダーの福島和可菜さん、福島舞さんにご登壇いただきケアンズの魅力についてお話いただきました。

世界82カ国を旅した経験のあるケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使の東松さんからは、「空から見るグレートバリアリーフは世界で一番美しい」という言葉から始まりました。「ケアンズは大人から子どもまでみんな楽しめるところで、アクセスが良好なことから、最低3連休があれば楽しむことができる。また、ケアンズサステナブルツーリズムが進んでいる。なかなか日本で実践しようとすると難しいが、ケアンズに行くことで体験を通し、自然に意識を変えることができる」と体験を語っていただきました。

ケアンズマラソン アンバサダー 福島和可菜さん、福島舞さん

福島和可菜さんは、1日100人制限のフランクランド島で過ごしたエピソードを披露しました。「浅瀬でも鮮やかな魚がたくさん見られるので泳げなくても楽しめる。シュノーケリングもやりましたが、ウミガメなど魅力的な海の生き物にたくさん会えたり、島の散策もできて冒険気分で植物を観察したりと、本当に素敵な島に上陸できたとみんなに自慢しています」と、笑顔で語っていただきました。

2022年の「ケアンズマラソン」で優勝した福島舞さんは、ケアンズマラソンの魅力についてお話いただきました。「海沿いのコースで朝日を見ながら走れて、コースのいたるところに観光スポットもあるから写真もいっぱい撮れる。フル、ハーフ、10km、5km、2kmと種目が多くどんな人でも参加しやすい」と、当時の様子を思い出しながらお話しいただきました。

トークセッションの最後には、ケアンズ観光局 坂本サムから、これからの季節に楽しみなのが、1年に1度しか見ることができない神秘的なサンゴの産卵。11月の新月もしくは満月の日に見られる可能性があると紹介しトークセッションを締めくくりました。

サンゴの産卵の様子(撮影:2021年11月)

今回のプレス発表会のテーマとして掲げた、オーバーツーリズムに悩まされないケアンズ「未来を育む観光のカタチ」は、世界的に重要な課題であると考えています。ケアンズ観光局管轄地域にはグレートバリアリーフと熱帯雨林の2つの世界自然遺産があり、玄関口となる「ケアンズ」の街にも多くの魅力に溢れています。これからも多くの観光客に体験を通じて、環境への配慮や地域を支援する意識などを育みながら、責任ある旅のスタイルを推進して参ります。

<ケアンズ観光局 公式情報>

■ケアンズ観光局 公式 日本語ウェブサイト:https://www.tropicalnorthqueensland.org/jp/

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配信元企業:ケアンズ観光局

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