普段は13、14時間の睡眠をとるという菊池に、米ファンも驚いたようだ(C)Getty Images

 現地9月19日(日本時間20日)、ブルージェイズ菊池雄星は敵地で行われたヤンキース戦に先発登板。6回途中4安打1失点の好投で自身メジャー初となる10勝目を挙げた。

【動画】菊池雄星が自身メジャー初の10勝目!節目の試合で見せた”切れ味抜群”のカーブをチェック

 初回に1点の援護をもらった菊池はその裏、ヤンキース3番打者のグレイバー・トーレスに同点となる適時二塁打を浴びた。しかし、2回、3回はランナーを出しながらも無失点に抑えると、味方打線が勝ち越しに成功。4回、5回はヤンキース打線を三者凡退に打ち取り、10勝目の権利を手にした。

 6回もマウンドに上がった菊池だったが、先頭打者のDJ・ラメーヒューに四球を与えると、左首付近の違和感を訴えて緊急降板。状態が心配されたが、球団は試合後に「左上部僧帽筋の痙攣」と発表。大事をとって降板したという。

 アクシデントによる緊急降板となったが、ヤンキース打線を6回途中4安打1失点に抑える好投を見せ、メジャー5年目で自身初となる10勝目を飾った。現地時間8月2日オリオールズ戦で9勝目を挙げてから7試合連続で白星に恵まれなかったものの、苦しんだ末に2桁勝利を掴んだ。

 この日の試合後、菊池は会見に出席。緊急降板について語った内容に現地メディアとファンは驚愕している。

 現地スポーツメディア『The Athletic』でブルージェイズ番を務めるケイトリン・マクグラス氏は自身のX(旧Twitter)アカウントを更新。菊池が緊急降板の原因について「ブルージェイズ先発投手、ユウセイ・キクチは痙攣で降板したが、次の登板は大丈夫だろうと考えている。最大の発見は、いつもの13時間か14時間(!)ではなく、昨夜は11時間(!!)しか睡眠をとらなかったことが降板の原因かもしれない、と本人が言っていたことだ」と投稿したのだ。

 これには現地メディア『the comeback』も反応。「キクチは痙攣を、月曜の夜に11時間しか眠れなかったせいだと言った。そう、たった11時間だ。普通の人にとっては睡眠時間が長いように聞こえるかもしれない。しかし、キクチは普段13時間か14時間の睡眠をとっていることを明かした(念のため言っておくが、彼は10代ではなく32歳である)」と記載し、睡眠時間に驚いた様子で反応した。

 また、同記事ではXに寄せられたファンのコメントも紹介。「彼はヴァンパイア(吸血鬼)のようだ」「彼は野球をするためだけに生きているのか?それとも人生の半分近くを睡眠に費やしているのか?」「私はここ数日、合計14時間も寝ていないよ」との投稿が見られ、現地のファンも菊池の睡眠時間に驚愕している様子だった。

 軽傷を強調していたが、今後の登板に影響がないことを祈るばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「11時間しか眠れなかった」今季10勝目の菊池雄星、緊急降板の原因となった“睡眠不足”に米驚愕「彼は吸血鬼のようだ」