20日、第19回アジア競技大会(The 19th Asian Games)のグループD第1節が行われ、U-22日本代表はU-24カタール代表と対戦し3-1で勝利を収めた。

パリオリンピックを目指す世代。その予選に当たるAFC U-23アジアカップ予選を戦ったチームとは別チームを送り込んだ日本が初戦を迎えた。

大岩剛監督はGKに藤田和輝を起用。[4-4-2]のシステムで、最終ラインは右から吉田真那斗、馬場晴也、山﨑大地、奥田勇斗を並べ、ボランチに谷内田哲平と松岡大起、右に松村優太、左に佐藤恵允を起用。2トップは内野航太郎と西川潤が入った。

日本キックオフからのファーストプレーでチャンス。ロングボールをボックス手前で西川が受けた際に相手に倒され開始15秒でFKを獲得。これを狙いすました谷内田がGKがセーブ不能は左上隅に直接ねじ込み、早々に先制する。

ファーストプレーでのチャンスをしっかりと生かした日本。基本的にはボールを握って攻め込んでいく中で、カタールはカウンターから最終ライン裏のスペースを狙っていく。

それでも主導権を握る日本は24分にチャンス。ボックス内左でパスを受けた内野がシュートもDFがブロックする。

しかし、25分に西川のピンポイントクロスをボックス内で内野が胸トラップ。少しルーズになったが、倒れ込みながらも蹴り込み、日本が追加点を奪う。

2点のリードを奪った日本は攻撃の手を緩めない。27分にはボックス内で細かくパスを繋ぐと、スルーパスに抜け出た松村がボックス内左からグラウンダーのクロスもクリアされる。31分にはワンツーから松村がシュート。しかし、これはわずかに枠の左に外れる。

カウンターから攻め手を見出したいカタールは45分、アーメド・アルラウィにボックス手前から左足でシュートを放たれるが、大きく枠を越えていく。

日本は後半も同じメンバーで臨んだ中、カタールに押し込まれる展開に。すると54分にはカタールがこの試合最大の決定機。ボックス右からのクロスがファーサイドに流れると、イリエス・ブリミルがボックス内でヘッド。シュートは枠に飛ぶが、GK藤田が横っ飛びでセーブする。

後半は押し込まれる時間が続く日本は59分に3枚替えを敢行。西川に代わり重見柾斗、谷内田に代えて日野翔太、松岡に変わり山内翔を投入する。

すると60分にいきなり決定機。松村が右サイドからグラウンダーのクロス。これをボックス内に走り込んだ日野がダイレクトシュートも、クロスバーに嫌われてしまう。

日本は72分にもチャンス。右サイドを仕掛けた松村がボックス内右から鋭いクロス。ファーサイドに流れるも、佐藤がボックス内で受けてシュート。しかし、これはDFがブロック。73分には左サイドからのクロスを内野がボックス内でダイレクトで合わせるが、これは枠を外れた。

日本は73分、内野を下げて角昂志郎を投入。すると、カタールが79分にラッキーな形でゴールを奪う。波状攻撃を仕掛けると、ボックスからやや離れた位置からアブドゥラー・アル・スライティがクロス。アルラウィが合わせに行こうとしたが大きくなると、そのままゴールへ。GK藤田が触れたが、クロスバーに当たったボールがラインを越え、カタールが1点を返す。

攻め手が見出せず押し込まれる時間が続く日本は、85分に吉田を下げて、関根⼤輝を投入する。

その日本は88分にセットプレーからラッキーな形で追加点。角が倒されボックスから離れた位置で得たFKから日野がクロス。相手DFに当たったボールが流れると、走り込んだ山﨑がそのまま合わせて追加点を奪う。

なんとか突き放した日本。カタールは最後まで諦めずに攻勢をかけると、後半アディショナルタイムにはアルラウィがピッチに倒れ込んでしまうアクシデント。無事にプレーを再開すると、そのまま試合は終了。日本は初戦を白星スタートとなった。

なお、日本は25日にU-24パレスチナ代表と対戦する。

U-22日本代表 3-1 U-24カタール代表
【日本】
谷内田哲平(前2)
内野航太郎(前25)
山﨑大地(後43)
カタール
アブドゥラー・アル・スライティ(後34)

U-22日本代表メンバー
GK:藤田和輝(栃木)
DF:吉田真那斗(鹿屋体育大)[→85分 関根⼤輝(拓殖大)]、馬場晴也(札幌)、山﨑大地(広島)、奥田勇斗(桃山学院大)
MF:松村優太(鹿島)、谷内田哲平(京都)[→59分 日野翔太(拓殖大)]、松岡大起(グレミオ・ノヴォリゾンチーノ)[→59分 山内翔(筑波大)]、佐藤恵允(ブレーメン)
FW:内野航太郎(筑波大)[→73分 角昂志郎(筑波大)]、西川潤(鳥栖)[→59分 重見柾斗(福岡大)]