AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループJ第1節が20日に行われ、昨季王者の浦和レッズ(日本)は敵地で武漢三鎮(中国)と対戦した。

 中国王者の武漢三鎮は今季途中から日本人の高畠勉監督が指揮を執って復調傾向。対する浦和は、週末の京都戦から5選手を入れ替え、ブライアン・リンセンや髙橋利樹がスタメンに名を連ねた。

 試合はアウェイの浦和が押し込む立ち上がりとなる。ところが10分、ゴール正面やや右からボックス内に侵入したチャンシャオビンが右足を振り抜くと、グラウンダーのシュートがゴール左に決まり、ホームチームが先手を奪った。

 その後は再び浦和がボールを握る時間を増やし、リンセンや安居海渡がフィニッシュまで持ち込む場面を作り出したが、27分には安居の左足シュートが右ポストを叩くなど、ゴールネットを揺らすことができない。結局、前半は武漢三鎮が1点をリードして終了。1点を追う浦和は後半頭から明本孝浩、マリウス・ホイブラーテン、関根貴大を投入して3選手を入れ替えた。

 すると55分、メンバー変更によって右サイドにポジションを移した安居のクロスにボックス中央のリンセンが頭で合わせ、浦和が試合を振り出しに戻した。ところが直後に自陣ボックス内の接触プレーがオン・フィールド・レビューとなり、明本が遅れてタックルにいったとしてPKの判定に。これをダビジソンに決められ、再びリードを許す展開に。

 このプレーの直後に明本がホセ・カンテと交代。さらに終盤には興梠慎三も投入して前線に人数をかけていくと、後半アディショナルタイムにボックス内でのリンセンのシュートのこぼれ球に反応したカンテが左足を一閃。強烈なシュートがゴール左に突き刺さり、浦和が土壇場で追いついた。

 さらに勝ち越しを狙ってゴールへと迫ったが、試合は2-2で終了。敵地で苦しみながらも勝ち点1を持ち帰ることに成功した。浦和は次戦、10月4日にホームでハノイFC(ベトナム)と対戦する。

【スコア】
武漢三鎮 2-2 浦和レッズ

【得点者】
1-0 10分 チャンシャオビン(武漢三鎮)
1-1 55分 ブライアン・リンセン(浦和)
2-1 62分 (武漢三鎮)PK
2-2 90+4分 ホセ・カンテ(浦和)

【出場選手】
▼浦和
GK:西川
DF:荻原、岩波(HT ホイブラーテン)、ショルツ、大畑(HT 明本→62分 カンテ
MF:伊藤、岩尾(81分 興梠);髙橋(HT 関根)、安居、小泉
FW:リンセン